更新日: 2017/10/11
文:安田由美子(もったいないかあさん NEEDLEWORK LAB) 撮影:天野憲仁(日本文芸社)
刺繍の専門店では、太いタピセリーウール(タペストリーウール)、細いクルーウェルウールなどが売られています。
10年ちょっと前までは、DMCでは刺繍向きのメディシスウールというのも出ていたのですが、つくられなくなりました。
▲手前のDMCの糸はタペストリー用の糸で、椅子の座面などのニードルポイント刺繡にも使われる。後ろの5本はクルーウェルウールでウール刺繡用の糸。
編みもの売り場に置かれている「いかにも編みものの毛糸」や、編みものをして余ったり、小さい巻きで売っていたりするものも使えます。
▲編みもの用の糸。ウール刺繡用にカード巻きのものも。
他にもレース糸やラフィアのような雰囲気で、レーヨンでできているアンダリア、たこ糸なども刺繍糸として使えます。
▲いちばん左端は、エコアンダリアの糸。その隣りは生成りのレース糸。右側の5つのカラー糸は、ハーブという色味のレース糸。
ただし、レース糸やたこ糸は手縫い用の糸と撚りが逆なので、刺していてからまりやすいので注意して刺さなければなりません。そんな面倒くささがあっても、普通の刺繍糸にはない効果が得られます。
レース糸はしっかり撚ってあるので、ゴツゴツした目を表現することができます。
あまり垣根をつくらず、自由に探してみるのがいいですね。
Instagram:@tsukurira0714
安田由美子(もったいないかあさん NEEDLEWORK LAB)
文化服装学院デザイン専攻を卒業後、同校に洋裁の教員として勤務。現在は刺繍や洋裁の手芸誌で作品を発表する傍ら、つくり方指導、フランス手芸書の日本語版の監修などを行う。2007年から始めたブログ「もったいないかあさんのお針仕事」は、手芸をたしなむ多くの人々に愛され、現在、480万アクセスを超える。 http://mottainaimama.blog96.fc2.com