つくりら文化祭*ワークショップレポート07 | 人気カリグラファー、ヴェロニカ・ハリムさんに教わる、カリグラフィー+シーリングスタンプのカードづくり

撮影:奥 陽子  文:つくりら編集部

カリグラファーのヴェロニカ・ハリムさんの本業はデザイナー。仕事の大半はパソコンとにらめっこで、コミュニケーションもほぼデジタル。ウインターシーズンに届くカードさえ、印刷されたものがほとんど・・・そんなある日、仕事関係の方から手書きのクリスマスカードが届き、その美しさに心を打たれたと言います。

「手書きというのは、その時間を自分のために使ってくれたということ。そう思うととても愛おしいです。今でも手書きのカードやお手紙をもらうと大切にとっておきます」

カリグラフィーは、その“手書き”をよりエレガントに見せる素敵な方法。ヴェロニカさんは、さらにイラストやシーリングスタンプなどをプラスして、独特の世界をつくり出します。日々、インスタグラムにアップされる作品のその美しいことといったら! 

 

シーリングスタンプを押すだけで、“特別感”あふれるカードに

ヴェロニカさんがワークショップで教えてくれたのは、メッセージを書いたカードを厚手のトレーシングペーパーでくるんでリボンで結び、シーリングスタンプでとめるというもの。つくり方はいたって簡単ですが、このアイデア、なかなか自分では思いつきません。

ワックスを溶かすときに使う小さなスプーンは、ヴェロニカさんがインドネシアから持参。なんて可愛いんでしょう! ひとつひとつのツール選びにまで行き届いた美意識が、なおいっそう気持ちを盛り上げてくれます。

ヴェロニカさんが見本をつくります。ロウが溶けたら、ゆっくりとリボンの上に垂らします。

さまざまなデザインがあるシーリングスタンプ。レッスンでは好みのものをひとつ選ぶのですが、うーん、全部試してみたくなります。

まずロウをキャンドルの炎で温めて溶かします。

垂らしたロウの上に垂直にスタンプを押します。

できました!ロウの垂らし方やスタンプの押し方で、いろんな形に。

ひとつとして同じようにはできないのも、手づくりならではの味わいですね。

おすすめコラム