更新日: 2018/11/14
撮影:奥 陽子 文:つくりら編集部
カリグラファーのヴェロニカ・ハリムさんの本業はデザイナー。仕事の大半はパソコンとにらめっこで、コミュニケーションもほぼデジタル。ウインターシーズンに届くカードさえ、印刷されたものがほとんど・・・そんなある日、仕事関係の方から手書きのクリスマスカードが届き、その美しさに心を打たれたと言います。
「手書きというのは、その時間を自分のために使ってくれたということ。そう思うととても愛おしいです。今でも手書きのカードやお手紙をもらうと大切にとっておきます」
カリグラフィーは、その“手書き”をよりエレガントに見せる素敵な方法。ヴェロニカさんは、さらにイラストやシーリングスタンプなどをプラスして、独特の世界をつくり出します。日々、インスタグラムにアップされる作品のその美しいことといったら!
ヴェロニカさんがワークショップで教えてくれたのは、メッセージを書いたカードを厚手のトレーシングペーパーでくるんでリボンで結び、シーリングスタンプでとめるというもの。つくり方はいたって簡単ですが、このアイデア、なかなか自分では思いつきません。
ワックスを溶かすときに使う小さなスプーンは、ヴェロニカさんがインドネシアから持参。なんて可愛いんでしょう! ひとつひとつのツール選びにまで行き届いた美意識が、なおいっそう気持ちを盛り上げてくれます。
ヴェロニカさんが見本をつくります。ロウが溶けたら、ゆっくりとリボンの上に垂らします。
さまざまなデザインがあるシーリングスタンプ。レッスンでは好みのものをひとつ選ぶのですが、うーん、全部試してみたくなります。
まずロウをキャンドルの炎で温めて溶かします。
垂らしたロウの上に垂直にスタンプを押します。
できました!ロウの垂らし方やスタンプの押し方で、いろんな形に。
ひとつとして同じようにはできないのも、手づくりならではの味わいですね。