更新日: 2018/11/13
撮影:奥 陽子 文:つくりら編集部
つややかな絹糸が生み出す連続模様が特徴の「加賀てまり」。寺島綾子さんは、その伝統的な工芸品を指先ほどのサイズで再現しています。伝統柄から現代的なモチーフまで、会場には寺島さんが制作した作品の数々が。ひとつひとつ覗き込むと、その緻密な手仕事に思わずため息がこぼれます。
てまり同様、「加賀のゆびぬき」もこのとおり。まるで絹糸でつくられた宝石のよう。
今回のワークショップでは、この伝統工芸にビーズや金具をプラスして、生活の中で楽しめるチャームに仕立てます。
こちらが寺島さんがつくったチャームの見本。中央にあるのが、まるめたわたに地巻き糸をぐるぐると巻いた「土台まり」です。この土台まりづくりが最初の工程なのですが、今回はこの工程を省き、土台まりにモチーフをかがる目印となる「地割り」まで寺島さんが仕上げてくれたものを使用します。
レッスンは、土台まりにモチーフをかがるところからスタート。みなさんのテーブルでゆっくり実演します。
かがり位置と糸を指でしっかり抑えながら、丁寧に糸を引くことが大事。
一段かがるごとに、針の後ろを使ってかがった糸を整えます。本当に細かい作業なので、拡大鏡ご持参は正解ですね。
着々とでき上がっていきます。
透明ケースに入れて、完成です! ハロウィンかぼちゃと一緒に記念撮影。
会場では寺島さんの作品の販売コーナーも。
ハロウィンかぼちゃは種類もいくつか。みんなちょっとずつ違う色、違う顔。
ワークショップで使った絹糸は、都羽根さんと糸六さん、2つの糸屋さんの糸が用意されました。色合いも深みもそれぞれの個性が光る糸。糸をあれこれ選ぶ時間も作品づくりの愉しみのひとつです。