つくりら文化祭*ワークショップレポート02 | 「加賀てまり」を指先サイズで再現! 寺島綾子さんの小さなてまりのチャーム。

撮影:奥 陽子  文:つくりら編集部

つややかな絹糸が生み出す連続模様が特徴の「加賀てまり」。寺島綾子さんは、その伝統的な工芸品を指先ほどのサイズで再現しています。伝統柄から現代的なモチーフまで、会場には寺島さんが制作した作品の数々が。ひとつひとつ覗き込むと、その緻密な手仕事に思わずため息がこぼれます。

てまり同様、「加賀のゆびぬき」もこのとおり。まるで絹糸でつくられた宝石のよう。

今回のワークショップでは、この伝統工芸にビーズや金具をプラスして、生活の中で楽しめるチャームに仕立てます。

こちらが寺島さんがつくったチャームの見本。中央にあるのが、まるめたわたに地巻き糸をぐるぐると巻いた「土台まり」です。この土台まりづくりが最初の工程なのですが、今回はこの工程を省き、土台まりにモチーフをかがる目印となる「地割り」まで寺島さんが仕上げてくれたものを使用します。

レッスンは、土台まりにモチーフをかがるところからスタート。みなさんのテーブルでゆっくり実演します。

かがり位置と糸を指でしっかり抑えながら、丁寧に糸を引くことが大事。

一段かがるごとに、針の後ろを使ってかがった糸を整えます。本当に細かい作業なので、拡大鏡ご持参は正解ですね。

着々とでき上がっていきます。

透明ケースに入れて、完成です! ハロウィンかぼちゃと一緒に記念撮影。

会場では寺島さんの作品の販売コーナーも。

ハロウィンかぼちゃは種類もいくつか。みんなちょっとずつ違う色、違う顔。

ワークショップで使った絹糸は、都羽根さんと糸六さん、2つの糸屋さんの糸が用意されました。色合いも深みもそれぞれの個性が光る糸。糸をあれこれ選ぶ時間も作品づくりの愉しみのひとつです。

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