更新日: 2019/10/27
旬の恵みを存分に堪能するアイデアを人気料理作家、中川たまさんの著書『春夏秋冬、ぎゅっと詰めて旬弁当』からご紹介します。
文:中川たま 撮影:宮濱祐美子
新米が出まわり始めると、お豆も新物が出てきます。
大豆はたっぷりの水に浸け、ぷっくりと戻ったら我が家ではゆでるより大きなせいろで蒸します。蒸すと味が濃く仕上がるので美味しい大豆が手に入ったら、多めに作って保存しましょう。冷凍すればいつでも、好きなだけ使えます。
お弁当は少しのおかずが有り難く感じるもの。蒸し大豆に感謝したくなります。
たっぷりの水でゆっくり戻しましょう。冷凍するときは、保存袋に平たく入れて一粒ずつパラパラに凍らせると使いやすくて便利です。
<材料>でき上がり500g分
大豆(乾燥)…250g
<作り方>
【1】大豆は4倍量程度の水に一晩浸けて戻し(a)、水気をきる。
【2】1を蒸気がたっぷり上がった蒸し器に入れ(b)、中火で30~40分蒸す(c)。一粒とって食べてみて(d)、好みの硬さになったら火を止める。
<保存方法>
冷めたら保存袋に入れ密閉し、冷蔵で4~5日、冷凍で1カ月保存可能。
【書誌情報】
『春夏秋冬、ぎゅっと詰めて旬弁当』
中川たま著
旬食材で「おかずの素」を作り、メイン・サブおかず、ごはんものなどにアレンジ。季節ごとに、保存がきいて便利な「ペースト」とそれを使ってできる簡単おかず、 一品だけで完成する「一品主役弁当」、行楽や持ち寄りなどにおすすめの「イベント弁当」も提案。気軽に、手軽に、旬の美味しさを楽しめ、ランチタイムが豊かになるお弁当本です。
中川たま
料理家。神奈川県・逗子で、夫と大学生の娘と暮らす。自然食品店勤務後、ケータリングユニット「にぎにぎ」を経て、2008年に独立。旬の食材を活かしたレシピや、洗練されたスタイリングを書籍や雑誌などで提案している。 地元・逗子を拠点にイベントにも精力的に参加し、ジャムなどの保存食を提供するほか、伝統を受け継ぎながら今の暮らしに寄り添い、季節のエッセンスを加えた手仕事に日々勤しむ。 著書に『一汁二菜の朝ごはん』(成美堂出版)、『暦の手仕事』『旬弁当』『季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方』(すべて日本文芸社)、『私の好きなサラダの食べ方』(グラフィック社)、『たまさんちのおおらかなおやつ』(家の光協会)などがある。