更新日: 2019/10/17
旬の食材は栄養豊富、一番美味しい。人気料理作家、中川たまさんの著書『春夏秋冬、ぎゅっと詰めて旬弁当』から旬の恵みを存分に堪能するアイデアをご紹介します。
文:中川たま 撮影:宮濱祐美子
大人にも子どもにも人気。安定のお役立ち食材ですね。お弁当やおにぎりに入っているとそれだけでなんだかホッとするような存在です。通年いろいろな種類の鮭が出まわっていますが、この時期、北海道あたりで捕れる秋鮭は可愛らしい艶やかなピンク色。
脂がのってしっとりとして、とても美味しいのです。最近では手に入りやすい甘酒と組み合わせ、よりしっとり美味しく日持ちするように考えてみました。
甘酒と塩を使って
簡単な塩麴のような味わいに。
麴効果でしっとりふっくらです。
<材 料> 作りやすい分量
秋鮭…3切れ
塩…小さじ
A 甘酒…カップ
塩…小さじ1・1/2
<作り方>
【1】鮭1切れに塩小さじ1/4を両面にふり(a)、15分ほどおく。出てきた水分をペーパータオルで軽くおさえる(b)。
【2】1 をバットに並べ、Aを混ぜ合わせて(c)、まんべんなくかけて漬け込む(d)。半日で食べ頃に。
<保存方法>
保存袋に入れて密閉し、冷蔵で4日間保存可能。
【書誌情報】
『春夏秋冬、ぎゅっと詰めて旬弁当』
中川たま著
旬食材で「おかずの素」を作り、メイン・サブおかず、ごはんものなどにアレンジ。季節ごとに、保存がきいて便利な「ペースト」とそれを使ってできる簡単おかず、 一品だけで完成する「一品主役弁当」、行楽や持ち寄りなどにおすすめの「イベント弁当」も提案。気軽に、手軽に、旬の美味しさを楽しめ、ランチタイムが豊かになるお弁当本です。
中川たま
料理家。神奈川県・逗子で、夫と大学生の娘と暮らす。自然食品店勤務後、ケータリングユニット「にぎにぎ」を経て、2008年に独立。旬の食材を活かしたレシピや、洗練されたスタイリングを書籍や雑誌などで提案している。 地元・逗子を拠点にイベントにも精力的に参加し、ジャムなどの保存食を提供するほか、伝統を受け継ぎながら今の暮らしに寄り添い、季節のエッセンスを加えた手仕事に日々勤しむ。 著書に『一汁二菜の朝ごはん』(成美堂出版)、『暦の手仕事』『旬弁当』『季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方』(すべて日本文芸社)、『私の好きなサラダの食べ方』(グラフィック社)、『たまさんちのおおらかなおやつ』(家の光協会)などがある。