更新日: 2019/10/15
旬の恵みを存分に堪能するアイデアを中川たまさんの著書『春夏秋冬、ぎゅっと詰めて旬弁当』からご紹介します。
文:中川たま 撮影:宮濱祐美子
ほっくりとした栗の甘みとベーコンのしょっぱさが一体に。
<材料>4個分
蒸し栗…4個
スライスベーコン…4枚
A 炭酸水(冷たいもの)…1/4カップ
薄力粉…1/4カップ
揚げ油…適量
<作り方>
【1】蒸し栗にベーコンを巻き、巻き終りを爪楊枝で留める。
【2】ボウルにAを混ぜ合わせ、1をくぐらせて衣をつける。
【3】揚げ油を中温に熱し、2を入れて3~4分揚げる。油をきり、爪楊枝を外す。
栗を加えるだけで豪華な印象に。深みのある味わいが秋の気分です。
<材料>作りやすい分量
鶏もも肉…1枚
干ししいたけ…5個
ブロッコリー…1/2個
ごま油…大さじ1
A 醬油、酒、みりん…各大さじ1
干ししいたけの戻し汁…大さじ2
蒸し栗…8個
<作り方>
【1】鶏もも肉は食べやすい大きさに、干ししいたけは水で戻し半分に切る(戻し汁はAに使用)。
ブロッコリーは小房に分け、塩ゆでする。
【2】フライパンにごま油を中火で熱し、鶏肉を入れて焼き色がつくまで焼く。余分な油をふきとり、
しいたけ、Aを加え、煮汁が少なくなるまで煮る。
【3】蒸し栗を加えて煮汁を絡め、ブロッコリーを加えて火を止める。
火の通りが心配になる栗ご飯ですが蒸し栗をあとのせすれば失敗もなし。
<材料>作りやすい分量
米…2合
水…360㎖
昆布…8cm角1枚
塩…小さじ1
薄口醬油…小さじ2
蒸し栗…20個程度
<作り方>
【1】米はとぎ、材料の水、昆布と合わせて30分ほど浸けておく。(前日の晩に行い、冷蔵庫に入れておいてもOK)。
【2】鍋に1と塩、薄口醬油を入れて軽く混ぜ、強火にかける。沸騰したら弱火にして水分がなくなるまで10分ほど炊く。
【3】栗は大きい場合は半分に切り、炊き上ったご飯にのせて15分蒸らす。昆布を取り除き、栗が潰れないように混ぜ合わせる。
旬食材で「おかずの素」を作り、メイン・サブおかず、ごはんものなどにアレンジ。季節ごとに、保存がきいて便利な「ペースト」とそれを使ってできる簡単おかず、 一品だけで完成する「一品主役弁当」、行楽や持ち寄りなどにおすすめの「イベント弁当」も提案。気軽に、手軽に、旬の美味しさを楽しめ、ランチタイムが豊かになるお弁当本です。
中川たま
料理家。神奈川県・逗子で、夫と大学生の娘と暮らす。自然食品店勤務後、ケータリングユニット「にぎにぎ」を経て、2008年に独立。旬の食材を活かしたレシピや、洗練されたスタイリングを書籍や雑誌などで提案している。 地元・逗子を拠点にイベントにも精力的に参加し、ジャムなどの保存食を提供するほか、伝統を受け継ぎながら今の暮らしに寄り添い、季節のエッセンスを加えた手仕事に日々勤しむ。 著書に『一汁二菜の朝ごはん』(成美堂出版)、『暦の手仕事』『旬弁当』『季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方』(すべて日本文芸社)、『私の好きなサラダの食べ方』(グラフィック社)、『たまさんちのおおらかなおやつ』(家の光協会)などがある。