更新日: 2019/10/15
旬の恵みを存分に堪能するアイデアを人気料理作家、中川たまさんの著書『春夏秋冬、ぎゅっと詰めて旬弁当』からご紹介します。
文:中川たま 撮影:宮濱祐美子
秋になるとほっくりしたものが恋しくなります。
栗はぜひ食べたい秋の象徴。むくのに少し気合いがいりますが頑張って下ごしらえすれば、おやつや栗ご飯以外にもほっくりを楽しめるおかずになります。艶のあるふっくらした栗を選びましょう。
まずゆでてアクをとり、蒸して美味しさを閉じ込めましょう。
<材料> 作りやすい分量
栗…1㎏
塩…大さじ1
<作り方>
【1】栗は水に一晩浸けるか熱湯に浸けながら、外皮と鬼皮をむいて再び水に浸ける。栗が大きい場合は半分に切る。
【2】栗の倍程度の水を鍋に入れて沸かし、塩を加えてかき混ぜる。水きりした栗を入れ、中火で3分ほどゆでてざるに上げる。
【3】2を蒸気がたっぷり上がった蒸し器に重ならないように並べ、中火で栗に火が通るまで10~15分蒸す。
<保存方法>
冷ましてから保存袋に入れて密閉し、冷蔵で4~5日保存可能。
【書誌情報】
『春夏秋冬、ぎゅっと詰めて旬弁当』
中川たま著
旬食材で「おかずの素」を作り、メイン・サブおかず、ごはんものなどにアレンジ。季節ごとに、保存がきいて便利な「ペースト」とそれを使ってできる簡単おかず、 一品だけで完成する「一品主役弁当」、行楽や持ち寄りなどにおすすめの「イベント弁当」も提案。気軽に、手軽に、旬の美味しさを楽しめ、ランチタイムが豊かになるお弁当本です。
中川たま
料理家。神奈川県・逗子で、夫と大学生の娘と暮らす。自然食品店勤務後、ケータリングユニット「にぎにぎ」を経て、2008年に独立。旬の食材を活かしたレシピや、洗練されたスタイリングを書籍や雑誌などで提案している。 地元・逗子を拠点にイベントにも精力的に参加し、ジャムなどの保存食を提供するほか、伝統を受け継ぎながら今の暮らしに寄り添い、季節のエッセンスを加えた手仕事に日々勤しむ。 著書に『一汁二菜の朝ごはん』(成美堂出版)、『暦の手仕事』『旬弁当』『季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方』(すべて日本文芸社)、『私の好きなサラダの食べ方』(グラフィック社)、『たまさんちのおおらかなおやつ』(家の光協会)などがある。