更新日: 2021/06/04
制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀 文・つくりら編集部
明日6月5日から二十四節気は芒種(ぼうしゅ)です。
芒種の「芒」という字は「のぎ」と読み、稲や麦などイネ科の植物のトゲのような細い毛の部分を指します。日本においてこの時季は、芒がある植物と関係の深い季節。麦は収穫の時季を迎え、稲は種を蒔きました。現在は稲の品種改良も進み、田植えはもっと早いですが、昔は梅雨入り前に行われていたそうです。
爽やかな初夏の陽気はだんだんと影を潜め、湿り気のある空気を含んだ蒸し暑い日が増えてくる頃。
じめじめとした梅雨時期はペパーミント精油を使った拭き掃除がおすすめです。桶やバケツに水を張ったら2~3滴ペパーミント精油を垂らすだけ。その水に浸した雑巾で拭き掃除をすれば、床を清潔に保つだけでなく、カビも防ぎ、さらには爽やかな香りも。
ただし、精油と水は混ざらないので、雑巾は入れるたびによくゆすぐこと。精油が肌に触れないよう必ずゴム手袋を。
*精油の効用と使用上の注意はP.214~220を参照。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『二十四節気 暦のレシピ』
猪飼牧子・清水美由紀 著
古くから季節を表す言葉「二十四節気 七十二候」をテーマに、季節の移り変わりを花や植物で感じながら、ものづくりの楽しみを提案。
小さな変化を繰り返しながら、季節とともに四季をたどっていく植物。その時季の植物をアレンジメントや料理やおやつに生かしたり、心と体を健やかするハーブやアロマを活用したり、ちょっとしたおもてなしの小物をつくったり。二十四節気を植物とものづくりで体感できるアイデアとレシピ120を紹介します。
NEROLIDOL(ネロリドール) 猪飼牧子
フラワーアレンジメントやエディブルフラワー(食用花)、アロマテラピー、ハーブなどの植物教室を開催する傍ら、季節の花束、オリジナルブレンドハーブティー、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなど本物の植物を使用したアクセサリーの販売などを手がける。植物が姿を変えながらも、生活に寄り添ってくれている「植物のある暮らしと装いを」を伝えている。
ホームページ:http://nerolidol-flower.com
インスタグラム:@makiko_nerolidol/
清水美由紀
フォトグラファー。生活を感じる旅、暮らしのあれこれ、健やかな食&住が興味の対象。雑誌やWebなどで「LIFE(生活、暮らし、人生)」にまつわる写真を撮影。日本&世界を娘とふたりで旅しながら写真を撮って暮らしている。美しい日常の瞬間を切り取った透明感のある写真は、国内外問わず、多くのファンを魅了している。
ホームページ:https://miyukishimizu.format.com/
インスタグラム:@uriphoto