更新日: 2021/04/19
制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀 文・つくりら編集部
明日4月20日から二十四節気は穀雨(こくう)です。春の最後の節です。
農耕にとって大切な恵みの雨が田畑を潤す時季です。不安定だった春の天気が落ち着き、急に冷え込んだり、霜が降りたりすることもなくなります。道ばたの草木からはフレッシュな緑を感じる香りが増え、次の季節への移り変わりを感じる頃。
この季節一番に使いたいと思うハーブはローズマリーです。地中海沿岸原産、シソ科マンネンロウ属の常緑性低木で、和名はマンネンロウ。日本の気候にも合っていて、生命力も旺盛なので、ご自宅で育てているという方も多いかもしれません。
すっきりと爽やかな香りのローズマリー。花冠タイプのリースにすれば、アクセサリーとしても、インテリアとしても楽しむことができます。
両端をリボンで結ぶ花冠リースは、ある程度おおざっぱにつくってもリボンで調整できるので、きれいに仕上がります。土台にしたワイヤーは、好みの長さにできるほか、楕円や四角など自由な形にアレンジすることも可能。水の雫のような涙形もユニークな雰囲気でおすすめです。
<材料>
写真左から
ローズマリー(立性)…4〜5本
花がついたローズマリー(匍匐性、立性 どちらでも) … 2~3本
ローズマリー(匍匐性) … 4~5本
<用意するもの>
ワイヤー 18番(1本)
フローラルテープ
リボン
花バサミ
ハサミ
<下準備>
ローズマリーは、それぞれ5~6㎝に切り、下の葉を2㎝ほど取り除く。
<つくり方>
【1】ワイヤーの先を少し曲げてリボンを結ぶ。反対側も同じようにする。
【2】結んだリボンがはずれないように、テープを端から端まで引っ張りながら巻いて土台をつくる。
【3】ローズマリーを土台にテープで巻きつける。同じ種類が隣り合わせにならないほうがバランスがよい。
【4】少しずつ巻く位置をずらしながら、同じ手順で葉先が同じ方向になるように巻く。
【5】最後はテープが見えにくくなるよう細めにし、葉先を逆にして巻く。
【6】土台を丸めて端のリボンを結んででき上がり。
ドライフラワーになっても形があまり変わらないローズマリー。いつまでも長く飾っておきたくなります。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『二十四節気 暦のレシピ』
猪飼牧子・清水美由紀 著
古くから季節を表す言葉「二十四節気 七十二候」をテーマに、季節の移り変わりを花や植物で感じながら、ものづくりの楽しみを提案。
小さな変化を繰り返しながら、季節とともに四季をたどっていく植物。その時季の植物をアレンジメントや料理やおやつに生かしたり、心と体を健やかするハーブやアロマを活用したり、ちょっとしたおもてなしの小物をつくったり。二十四節気を植物とものづくりで体感できるアイデアとレシピ120を紹介します。
NEROLIDOL(ネロリドール) 猪飼牧子
フラワーアレンジメントやエディブルフラワー(食用花)、アロマテラピー、ハーブなどの植物教室を開催する傍ら、季節の花束、オリジナルブレンドハーブティー、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなど本物の植物を使用したアクセサリーの販売などを手がける。植物が姿を変えながらも、生活に寄り添ってくれている「植物のある暮らしと装いを」を伝えている。
ホームページ:http://nerolidol-flower.com
インスタグラム:@makiko_nerolidol/
清水美由紀
フォトグラファー。生活を感じる旅、暮らしのあれこれ、健やかな食&住が興味の対象。雑誌やWebなどで「LIFE(生活、暮らし、人生)」にまつわる写真を撮影。日本&世界を娘とふたりで旅しながら写真を撮って暮らしている。美しい日常の瞬間を切り取った透明感のある写真は、国内外問わず、多くのファンを魅了している。
ホームページ:https://miyukishimizu.format.com/
インスタグラム:@uriphoto