更新日: 2021/04/03
明日4月4日から二十四節気は清明(せいめい)です。晴れやかに澄んだ光の中、万物が鮮やかに輝きを増す頃。この時季に盛りを迎えるチューリップの花活けのコツを紹介します。
制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀 文・つくりら編集部
明日4月4日から二十四節気は清明(せいめい)です。
清明という節は、天も地も、すべてのものが生き生きと輝きを増す時季。この言葉を聞くだけで、地球上の生きものが明るく、きらきらと成長していく、そんな様子が目に浮かぶよう。
球根植物は茎もみずみずしく、多くの水分を含んでいます。そのため、茎が水に浸かりすぎてしまうと腐敗の原因に。花瓶には少量の水で活けること。
これを浅水(あさみず)で活ける、といいます。
切り口を常に新鮮に保つため、切り戻しをしてあげることも長持ちさせるコツです。球根植物以外にも茎に産毛が生えているガーベラなども同じように浅水で活けます。
チューリップは浅い器に平たく活けると、楚々とした趣が加わってとても素敵です。
平活けにするには、まず茎をさすりながらしならせ、次に切り口を器の側面の角度に合わせて斜めに切ります。側面に沿って茎をカーブさせ、花頭は器の外に。
カーブさせるときに力を入れすぎると茎が折れてしまうので注意しましょう。平皿に張る水は深さ2㎝くらいを目安に。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『二十四節気 暦のレシピ』
猪飼牧子・清水美由紀 著古くから季節を表す言葉「二十四節気 七十二候」をテーマに、季節の移り変わりを花や植物で感じながら、ものづくりの楽しみを提案。
小さな変化を繰り返しながら、季節とともに四季をたどっていく植物。その時季の植物をアレンジメントや料理やおやつに生かしたり、心と体を健やかするハーブやアロマを活用したり、ちょっとしたおもてなしの小物をつくったり。二十四節気を植物とものづくりで体感できるアイデアとレシピ120を紹介します。
NEROLIDOL(ネロリドール) 猪飼牧子
フラワーアレンジメントやエディブルフラワー(食用花)、アロマテラピー、ハーブなどの植物教室を開催する傍ら、季節の花束、オリジナルブレンドハーブティー、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなど本物の植物を使用したアクセサリーの販売などを手がける。植物が姿を変えながらも、生活に寄り添ってくれている「植物のある暮らしと装いを」を伝えている。
ホームページ:http://nerolidol-flower.com
インスタグラム:@makiko_nerolidol/
清水美由紀
フォトグラファー。生活を感じる旅、暮らしのあれこれ、健やかな食&住が興味の対象。雑誌やWebなどで「LIFE(生活、暮らし、人生)」にまつわる写真を撮影。日本&世界を娘とふたりで旅しながら写真を撮って暮らしている。美しい日常の瞬間を切り取った透明感のある写真は、国内外問わず、多くのファンを魅了している。
ホームページ:https://miyukishimizu.format.com/
インスタグラム:@uriphoto