更新日: 2021/03/19
明日3月20日から二十四節気は春分です。昼夜が同じ長さになる節目。蕾がふくらみ桜の花開く頃。
制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀 文・つくりら編集部
春分の初日は昼と夜が同じ長さになる日。この日を境にだんだんと一日の中での昼間の時間が長くなってきます。草木は芽吹き、花々は咲き匂う、一年の中でも色彩豊かな季節です。
この時季の山々のことを 「山笑う(やまわらう)」 といいますが、鮮麗な植物の姿を見ていると本当に微笑んでいるように感じます。
山を彩る花として真っ先に挙げる花といえば、やはり桜でしょう。青空に優美に咲き誇る姿は、太陽の光を一心に受け、輝くばかりの美しさです。
桜はバラ科サクラ属。日本には野生種は約十種あり、そこから自然交配や変種、さらに人の手により交配された園芸種を加えると、その数は三百種以上といわれています。
ほんのりピンクが愛らしい桜の塩漬けを入れたクレープです。
塩漬けはかなり塩気が強いので、料理に使うときは一度水に浸して塩抜きを。クレープをつくるときは、サラダ油をひいたフライパンにまず桜の塩漬けを並べるのがミソ。こうすることで、先に種に混ぜるよりも桜の形がきれいに残ります。
ツナや野菜などを加えて総菜風にしても、あんや求肥で桜餅風デザートにしても。市販のクレープミックスを使えば手軽につくれます。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『二十四節気 暦のレシピ』
猪飼牧子・清水美由紀 著古くから季節を表す言葉「二十四節気 七十二候」をテーマに、季節の移り変わりを花や植物で感じながら、ものづくりの楽しみを提案。
小さな変化を繰り返しながら、季節とともに四季をたどっていく植物。その時季の植物をアレンジメントや料理やおやつに生かしたり、心と体を健やかするハーブやアロマを活用したり、ちょっとしたおもてなしの小物をつくったり。二十四節気を植物とものづくりで体感できるアイデアとレシピ120を紹介します。
NEROLIDOL(ネロリドール) 猪飼牧子
フラワーアレンジメントやエディブルフラワー(食用花)、アロマテラピー、ハーブなどの植物教室を開催する傍ら、季節の花束、オリジナルブレンドハーブティー、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなど本物の植物を使用したアクセサリーの販売などを手がける。植物が姿を変えながらも、生活に寄り添ってくれている「植物のある暮らしと装いを」を伝えている。
ホームページ:http://nerolidol-flower.com
インスタグラム:@makiko_nerolidol/
清水美由紀
フォトグラファー。生活を感じる旅、暮らしのあれこれ、健やかな食&住が興味の対象。雑誌やWebなどで「LIFE(生活、暮らし、人生)」にまつわる写真を撮影。日本&世界を娘とふたりで旅しながら写真を撮って暮らしている。美しい日常の瞬間を切り取った透明感のある写真は、国内外問わず、多くのファンを魅了している。
ホームページ:https://miyukishimizu.format.com/
インスタグラム:@uriphoto