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二十四節気 暦のレシピ 第15話 立冬|カモミール豆乳のお汁粉

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11月8日から11月21日までは立冬(りっとう)。今回のレシピはカモミール豆乳のお汁粉です。

制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀

11月8日から立冬となりました。暦の上では冬の始まりです。

耳をかすめる風はいつしか冷たく、風になびく草木も少し寒々とした姿になってきました。昼間はまだまだ暖かな日もあり、過ごしやすくもありますが、穏やかさに少し油断をすると寒暖差に体調を崩しかねません。この時季は冬に向けて寒さに負けない健やかな身体づくりをしたいところです。

今回はタンパク質たっぷりの豆乳と、胃腸を整え心身の緊張をほぐしてくれるカモミールを使ってとても簡単で心も身体も温まるお汁粉のつくり方をご紹介します。

カモミール豆乳のつくり方

材料(2人分)

豆乳 …180~200cc
ドライカモミール…小さじ1 
ゆであずき…30~40g
しゃぶしゃぶもち…3枚
※豆乳、ゆであずきの量は、器の大きさや甘さの好みによって適宜調整してください。

つくり方

1. ドライカモミールはお茶パックなどに入れ、豆乳とともに鍋に入れて火にかける。豆乳が煮立ってから中火で1分煮る。

2. しゃぶしゃぶもちは焼く前に半分に割り、魚焼きグリルやオーブントースターでぷっくり膨らむまで焼く。

3. 器にしゃぶしゃぶもちを入れて、上から豆乳を注ぐ。

4. ゆであずきを加える。

5. ドライカモミール少々(分量外)と緑のもの(ここでは豆苗)をあしらってでき上がり。

 

温かくて甘い食べ物で心穏やかに

気づけば立冬。年の瀬を感じさせる冬の始まりは、他の季節の始まりよりもなんだか気持ちが落ち着かなくなるもの。そんな時に温かな甘いものを食すことは、心の穏やかさを取り戻す手助けもしてくれる気がします。

今回はやさしく温かみのある木の器に盛りましたが、ガラスの器にゆであずきと豆乳を2層にして盛っても素敵です。

 

冷え性の人にうれしい、あずきカイロ

今回はゆであずきを使いましたが、このあずきは冬の始まりにはぴったり。

生のあずきは水分を多く含み、熱するとその水分が水蒸気になります。この水蒸気による暖かさは肌表面だけでなく身体の中まで温めてくれる優れもの。この特性を活かしてあずきカイロがつくれます。

あずきカイロのつくり方は簡単。コットンなどの布で袋をつくり、その中にあずきを入れるだけ。電子レンジで温めて使います。電子レンジは、5~10秒ごとを目安に、触って確かめながら好みの暖かさまで温めます。あずきの水分のやわらかな蒸気で湯たんぽのような暖かさに。繰り返し使えますが、自然のものなので中の水分が抜けきったら終わりです。電子レンジで温めるときは豆が破裂しないようくれぐれも温めすぎに注意してくださいね。

本格的な寒さが来る前に、冬を楽しむ準備をしてみてはいかがでしょうか。

 

つくりら編集部よりお知らせ

NEROLIDOLの猪飼牧子さんとフォトグラファーの清水美由紀さんの連載、「二十四節気 暦のレシピ」は、大幅な新規取材を加えて、書籍『二十四節気 暦のレシピ』としてみなさまにお届けします。

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