更新日: 2020/05/23
大天使ミカエルの記念祭のころに花を咲かせたり、悪魔を追い払い、万病に効くと信じられていたことから、ラテン語で「天使」を意味する名前がつけられたといわれているアンジェリカ。
アンジェリカの特徴を『暮らしをたのしむハーブ手帳』よりご紹介します。
文:つくりら編集部
ヨーロッパ原産。羽状の切りこみのある葉は甘い香りがし、パセリとコリアンダーに似た風味です。料理やお菓子、ハーブティーと幅広く重宝します。お風呂に浮かべる使い方もあり、リラックス効果が得られます。
学名:Angelica archangelica
最盛期:夏
◆日向・半日陰向き
◆料理・エッセンシャルオイルに使える
<栽培ガイド>
栽培難易度 ★★★★
性質:セリ科。二年草(耐寒性)。草丈40〜240cm
開花:夏。小さなはちみつの香りの花が咲く
収穫:4〜7月
栽培環境:日なた。半日陰でもよい
土:保水力のある土
肥料:元肥を少なめに施す
水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与える
害虫・病気:ほとんどなし
種まき・植えつけ:春に覆土を薄くして直まきする
増やし方:春に種まき
<手入れ、収穫、保存>
1年めの夏は小さな枝を収穫する程度です。2年めの春からは茎と葉を収穫します。種は熟したら落ちる前に房ごと取り、乾燥させて保存しましょう。冷涼な気候を好み、大きく育ちすぎることから、関東では育てにくいようです。
<補足メモ>
使える部分:全草
主な薬効:消化不良、食欲不振、リューマチ、偏頭痛。リラックス効果もある
料理:サラダ・おひたし(若い葉)、砂糖漬け・ジャム(葉の軸)、リキュール・飲みものの香りづけ(オイル・種)、ハーブティー(根)
注意:糖尿病、胃や腸の弱い場合は使用をひかえること
葉はホウレンソウのように調理でき、若い葉ならサラダにもできます。軸は砂糖と煮こんでお菓子やジャムにします。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『暮らしをたのしむハーブ手帳』
ウェルトン・オーウェン著
高浜真理子監修、堀口容子訳
世界のハーブをコンパクトに紹介。使い方のアイディア、薬効、使用できる部分、おすすめ料理、収穫時期、保存方法など、知りたい情報をしっかり、見やすくまとめました。コンパクトなので園芸店にもっていったり、野外で使うときにもポケットやバッグの中で邪魔になりません。正方形で女性でも持ちやすく、ページも開きやすくなっています。
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