更新日: 2020/02/10
一年中いつでも食べられる保存食、それがジャムです。おいしさを長く保つためには、保存する瓶の煮沸と詰め方がポイントになります。
東京・中目黒のLa vie a la Campagne ロシャン・シルバさんの著書『ジャムとパンのオリジナルレシピ』から保存のコツをご紹介します。
文:ロシャン・シルバ、つくりら編集部 撮影:清水美由紀
旬の素材を使うことがおいしいジャムへの第一歩。
おいしさを長く保つためには、保存する瓶の煮沸と詰め方も大事です。
瓶を開封したら冷蔵庫へ。取り分けるときは清潔なスプーンを使って早めに食べ切りましょう。
【1】瓶はよく洗い、100℃のオーブンで40分温め、殺菌消毒する。
*オーブンがない場合は、鍋に瓶を入れて、瓶がすっぽりかぶるくらいの水を注ぎ、水から煮沸する。沸騰したら10〜15分煮沸消毒する。
【2】鍋にふたを入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、中火にかける。沸騰してから5分以上煮沸する。
【3】煮沸を終えたらトングでふたを取り出す。清潔なキッチンペーパーの上で内側を上に向けて自然乾燥させる。
【4】ふたの内側がすっかり乾いたら、外側を上にする。オーブンから取り出した瓶は、ホコリが入らないように口を下に向けて置く。
【1】ジャムは熱いうちに瓶に詰める。めいっぱい入れずにふたの下までに。
【2】瓶のふたは軽く締める。鍋に瓶と瓶が半分隠れるくらいの水を入れ、沸騰させる。沸騰した状態のまま1時間煮る。
【3】煮沸を終えたら鍋から取り出し、ふたをきつく締める。熱いので手袋をして行う。
【4】逆さまにして完全に冷めるまで放置する。これで瓶の中が真空になり、空気抜きができる。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『La vie a la Campagne ジャムとパンのオリジナルレシピ』
ロシャン・シルバ著
中目黒にあるカフェ「La vie a la Campagne」(ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ)。芸能人もお忍びで通う、知る人ぞ知るおしゃれな隠れ家カフェ。店頭で販売しているジャムは密かな人気の逸品。本書では、オーナーのロシャン・シルバさんオリジナルのジャムレシピを掲載。どうしても余りやすいジャムを調味料として使用するアイデアレシピや、ジャムとの相性が抜群なパンやデザートのレシピも紹介します。
ロシャン・シルバ
イタリア生まれ。スイスの高校で建築を学び、イタリアの大学で経営学を専攻。大学卒業後にテキスタイルメーカーに入社し、その後、独立。仕事を通じ多くの日本の人々とつながりができ、日本へ移住。鎌倉の古民家に出会い、最初のカフェ「La maison ancienne」を開く。以後、日本各地にカフェを併設したライフスタイルショップをオープン。アパレルブランドの「THE FACTORY」、雑貨ブランドの「Ambiente」も立ち上げ、自らデザインする。店舗の設計も多数手がける。衣食住まるごとデザインする天性のセンスに国内外問わず多くのファンを持つ。
La vie a la campagne(ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ)
「ヨーロッパの田舎のような、シンプルで穏やかな美しい暮らし」をコンセプトに、カフェを併設したライフスタイルショップ。1階がショップ、2階がカフェで、入り口には焼きたてのパンや焼き菓子、ジャムが並ぶ。ショップではオリジナルブランドの「THE FACTORY」の洋服や「Ambiente」のアロマグッズ、インテリアファブリック、ヨーロッパのアンティークの器などを扱っている。
東京都目黒区上目黒2-24-12
ホームページ:ho-http://lateliermaisoncampagne.com/
インスタグラム:@laviealacampagne_official