更新日: 2019/11/12
東京・中目黒のLa vie a la Campagneのオーナー、ロシャン・シルバさんの著書『ジャムとパンのオリジナルレシピ』から、とっておきのジャムのつくり方をご紹介します。
文:ロシャン・シルバ、つくりら編集部 撮影:清水美由紀
レモンの酸味としょうがのピリッとした風味がきいた甘辛ジャム。
暑い夏にはキーンと冷やしたレモンジンジャーのソーダ割りを、寒い冬には体がぽかぽか温まるホットレモネードを。夏バテにも、風邪予防にも効きそうな、年間を通して常備しておきたいジャムです。
<材料> 150mℓの保存瓶 4〜5個分
レモン…6個(正味500g)
グラニュー糖…250g(レモンの重量の50%)
しょうが…25g(皮つき)
<作り方>
【1】レモンはよく洗ってから、塩(分量外)をまぶしてすり込み、洗い流し、ヘタを取る。
【2】1を鍋に入れ、ひたひたの水を加えてゆでる。沸騰したら弱火にして約2時間。水が濁ってきたら取り替える。
【3】火からおろし、約2時間置く。
【4】ざるにあげ、水にさらしてアク抜きをする。
【5】半分に切って種を取り除き、果肉と皮を一緒にざく切りにする。重量を測り、グラニュー糖は50%の重量にする。
【6】鍋に5とグラニュー糖を入れ、水分が出るまで30分置く。
【7】しょうがはよく洗い、皮ごとすり、6に加え、木べらでよく混ぜる。
【8】中火にかける。焦がさないように木べらで鍋底から大きくかき混ぜながら煮る。アクが出てきたら丁寧にすくい、火を弱める。
【9】全体にツヤが出て、とろりとしてきたら火を止める。
【10】熱いうちに保存瓶に詰める。
レモンはまるごとゆでる
皮ごと食べるフルーツは下ごしらえが大事。フルーツをカットする前にまるごとゆでて、放置することにより、皮がやわらかくなり、苦みが少なくなる。
[ このジャムを使ったレシピ ]
・塩豚のサンドイッチ(p.51)
・豚肉とレモンジンジャーのロールキャベツ(p.94)
・柑橘フルーツジャムのソーダ割り(p.125)
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『La vie a la Campagne ジャムとパンのオリジナルレシピ』
ロシャン・シルバ著
中目黒にあるカフェ「La vie a la Campagne」(ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ)。芸能人もお忍びで通う、知る人ぞ知るおしゃれな隠れ家カフェ。店頭で販売しているジャムは密かな人気の逸品。本書では、オーナーのロシャン・シルバさんオリジナルのジャムレシピを掲載。どうしても余りやすいジャムを調味料として使用するアイデアレシピや、ジャムとの相性が抜群なパンやデザートのレシピも紹介します。
ロシャン・シルバ
イタリア生まれ。スイスの高校で建築を学び、イタリアの大学で経営学を専攻。大学卒業後にテキスタイルメーカーに入社し、その後、独立。仕事を通じ多くの日本の人々とつながりができ、日本へ移住。鎌倉の古民家に出会い、最初のカフェ「La maison ancienne」を開く。以後、日本各地にカフェを併設したライフスタイルショップをオープン。アパレルブランドの「THE FACTORY」、雑貨ブランドの「Ambiente」も立ち上げ、自らデザインする。店舗の設計も多数手がける。衣食住まるごとデザインする天性のセンスに国内外問わず多くのファンを持つ。
La vie a la campagne(ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ)
「ヨーロッパの田舎のような、シンプルで穏やかな美しい暮らし」をコンセプトに、カフェを併設したライフスタイルショップ。1階がショップ、2階がカフェで、入り口には焼きたてのパンや焼き菓子、ジャムが並ぶ。ショップではオリジナルブランドの「THE FACTORY」の洋服や「Ambiente」のアロマグッズ、インテリアファブリック、ヨーロッパのアンティークの器などを扱っている。
東京都目黒区上目黒2-24-12
ホームページ:ho-http://lateliermaisoncampagne.com/
インスタグラム:@laviealacampagne_official