てまり, ゆびぬき, アクセサリー, 伝統, 作品展, 刺繍, 手仕事
てまり, ゆびぬき, アクセサリー, 伝統, 作品展, 刺繍, 手仕事
更新日: 2023/02/03
撮影:清水美由紀 文:つくりら編集部
『小さなてまりとかわいい雑貨』をはじめ、てまりと加賀ゆびぬきの本を出版している寺島綾子さん。その寺島さんが主催する「こゆきの会」の作品展が2月下旬に茨城県古河市で開催されます。
今回の作品展は「対比」がお題。過去と現在、ゆびぬきとてまり、赤と黒など、テーマはそれぞれ。
寺島さんから届いた案内状が作品展のお題をみごとに表現します。
冬の凛とした空気のなかにただずむ加賀ゆびぬき。
「雪華に行く冬を惜しむ」の一文が添えられています。
案内状の扉をひらくと中面には「花桃に来る春を想う」。
日向ぼっこしながら、春を心待ちにしている小さな女の子があそんでいる風景を思い浮かべました。
冬と春。雪と桃。
雪華と花桃は古河のシンボルとして町の人に愛されています。ともに江戸時代・古河藩主に由来があります。雪の結晶を研究し、雪華(せっか)と名付けたお殿様と、たくさんの花桃を領地に広めたお殿様がいました。古河の街を歩くとあちこちで雪華のモチーフをみつけることができます。「日本一の桃の里」とも知られ春に桃まつりが開催されます。
「こゆきの会」の可愛らしい名前は「古河加賀ゆびぬきの会」の、古河の「こ」、ゆびぬきの「ゆ」と「き」をとった略称なのです。寺島さんの古河への想いがあふれます。
今回の作品展は、なんと5年ぶりの開催。こゆきの会の皆さんの「最高の一点」が勢揃いします。会期中には「体験!こゆきの会」のワークショップも予定されています。参加をご希望される方は、寺島さんのブログをご確認のうえ、お申込みください。
会場ではアクセサリー作品の展示と販売もあり、会期後半の週末25〜26日には京都の糸屋さん「糸六(いとろく)」さんと「エンゼルキング」さんが出展します。創作意欲が刺激され、ニコニコ笑顔があふれることまちがいなし。
ぜひおでかけください。一足早い春の兆しと冬の名残、そしてたのしいことを見つけにいきましょう。
加賀ゆびぬきと小さなてまり こゆきの会作品展
会期:2023.2.23(Thu)-26(Sun)
場所:古河のお休み処 坂長 石蔵
茨城県古河市中央町3-1-39
http://sakacho.com/
開催時間:10:00〜17:00 *21日は12:00~17:00、最終日26日は10:00~14:00まで
入場無料
ワークショップのお問い合わせは寺島綾子制作日誌をご確認ください。
展示の詳細はTwitter、Instagramにて随時配信中 ID: @koyukinokai
Instagram:@tsukurira0714
Twitter:@tsukurira0714
寺島綾子
幼いころからお裁縫が好きで、ぬいぐるみや刺繍を施した布小物など、さまざまなものを手づくりするなか、加賀てまり、加賀ゆびぬきに出合う。小手毬の会・小出孝子先生、加賀ゆびぬきの会・大西由紀子先生に師事。各地でてまりやゆびぬきのレッスンを行うかたわら、イベントなどで作品の製作・販売も行っている。著書に『小さなてまりとかわいい雑貨』『宝石みたいなてまりとくらしの小物』『愛らしい加賀のゆびぬき』(いずれも日本文芸社刊)、『野の花の小さなてまりとアクセサリー』(誠文堂新光社)がある。
http://inuinunuinui.cocolog-nifty.com/ayakumapu/