白を縫いつなぐ布小物。「絲室」磯部祥子さんの作品展’staccato’(スタッカート) 2020.6.12(Fri) – 6.18(Thu) 静岡

写真協力:絲室  文:つくりら編集部

かねてからずっと気になっていた布作品がありました。SNS越しに眺めるその作品は、白い布を縫いつなげ、なんともいえないやわらかな空気感。どうしても実物に触れたくなり、とあるギャラリーに足を運んだのは昨年の暮れのことです。

その布作品のつくり手は「絲室(いとしつ)」の磯部祥子さん。やわらかなニュアンスを放っていた布の正体は、カディと呼ばれるインドの手紡ぎ・手織り布です。触れてみるとすっと手になじみ、まるで昔の友人に再会したような、懐かしさがこみ上げてきました。

磯部さんは定期的にギャラリーで作品展を開いていますが、今回の舞台は静岡県三島市のショップ&ギャラリーsora(そら)。3年前、店主の大石順子さんがお願いしてやっと実現した企画展なのだそう。コロナ禍の影響で一時はオンラインでのご紹介を考えていたそうですが、晴れてギャラリーをオープンしての開催になりました。

今回の展示会のタイトルは、’staccato’(スタッカート)。弾むような白、気持ちをリズムに乗せて楽しんでいただけますように、との想いが込められています。作品構成は、「絲室」の定番であるクッションやバッグ、ティッシュケースやエプロン、カードケースなどが並ぶそう。

「生成りの生地を中心に弾むような真っ白な生地を取り入れてみました。一点一点違う生地の組み合わせやコラージュを楽しんでいただきたいです。心身ともに軽やかな日々を過ごせるアイテムになれたらと思います」(磯部さん)

作品は白を縫いつないだもののほか、色を合わせたものも。写真はカディとシルクの布バッグ。深い青と生成りのコンビネーションが印象的です。

丁寧につないだパッチワークは、ひとつとして同じ姿のものはありません。

「インドのカディ、さまざまな白い布のカケラをつなげることによる陰影と表情、絲室、磯部祥子さんが奏でる布と糸による音楽の様な作品です。staccatoと言う展示会のタイトルを聞いたとき、音符が愉しげに弾むみたいな、そんな世界が広がりました。どうぞ旅をする様に、展示会にいらしてください。お待ちしております」(soraさんのブログより)

磯部さんは初日に在廊予定。この時期ということもあり、通販も同時に行うそうですので、遠方の方はぜひ。

「絲室」磯部祥子さんの作品展’staccato’(スタッカート)

会期:2020.6.12(Fri)〜6.18(Thu)  
場所:sora(そら)
静岡県三島市一番町14-8 一番町栄ビル2F 
JR三島駅下車南口徒歩3分
時間:10:30〜17:00  *展示会期間中は、木曜日も営業
問い合わせ先:tel&fax: 055-981-2202(sora)
soraのホームページ:https://www.mishimanosora.com/
soraのインスタグラム:https://www.instagram.com/mishimanosora/

絲室のホームページ:https://www.itoshitsu.com/
絲室のインスタグラム:https://www.instagram.com/itoshitsu/

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