更新日: 2020/05/22
写真協力:ワサビ・エリシ、mochila Japan 文:つくりら編集部
東京・羽根木にある「ワサビ・エリシ」は、手仕事の品を中心に扱う、針仕事の専門店。店主の赤松千里さんが企画するポップアップは、「こんな手工芸があったのか!」と、毎回、感服してしまいます。次はどんな手仕事を紹介してくれるのだろう。心待ちにしていた矢先、うれしいニュースが飛び込んできました。なんと今回の舞台は、南米です。
海も山も美しく、素晴らしい自然に囲まれたコロンビアは、その豊かな大地に抱かれて、古くから手仕事が育まれてきました。伝統的な手工芸のつくり手として知られるのは、コロンビア北部とベネズエラの国境付近、ラ・グアヒーラ半島に暮らす先住民、Wayuu(ワユー)族。スペイン植民地時代もヨーロッパ文化の影響をあまり受けず、現在も独自の生活様式、言語、文化を守りながら暮らしているのだそう。
「聖なる蜘蛛」に編み方を教えてもらったという伝説もあるワユー族のバッグは、鮮やかな色合いと丸いフォルムが特徴。床においても崩れない、編みのしっかりしたものがよいとされています。ひとつのバッグが仕上がるまで20日間くらいかかるそう。
「ワユー族のバッグは、バッグ本体は女性が編み、肩ひもは男性が織るというのが伝統的なスタイルです。南米の自然からインスパイアされたような目が覚めるような色を身につけると、気持ちもあがります。こんな時期だからこそ、持ちたいバッグです」(赤松さん)
かわってこちらの写真は、Huipil(ウィピル)族のバッグです。
「中米グアテマラの民族衣装に使われていた布のリメイクです。もともとウールで織られているブラウスやスカートからつくられています。古着なので、ほどよく布がこなれた感じが手に柔らかくて、優しいです」(赤松さん)
このバッグ展は、5月31日(日)までは、オンライン展示会とのこと。毎日、商品をご紹介して、オンラインショップに掲載するという形式で行われます。オンライン展示会は、「ワサビ・エリシ」のFacebookのイベントページ経由でバッグを紹介。興味のある方は、オンラインショップでの購入が可能です。
「ワサビエリシ」さんのFacebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/167058571407855/
オンラインショップ:https://wasabielisi.base.shop/
「聖なる蜘蛛」の教え Wayuu(ワユー)とHuipil(ウィピル)のバッグ展
期間:2020.5.20(Wed) – 6.8(Mon) *5月31日まではオンライン展示会になります。
場所:WASABI-Elişi(ワサビ・エリシ)
東京都世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新 ろ60
定休日:火曜日(祝日は営業)
問い合わせ先:tel: 03-6379-2590(ワサビ・エリシ)
http://wasabielisi.com
アナトリア キリム夜話 2017.12-2018.1.29(Mon) 東京
つくりら文化祭*ワークショップレポート13 | 1本の糸が布になる面白さを体験! 手織り作家・ichi.coさんのキリムコースターとギャッベづくり
Koyun由紀子さん(前編)|グァテマラのマヤ織りに、トルコのキリム。現地で体験したことが今の活動につながっている。
Koyun由紀子さん(後編)|キリムを織る時間。それは糸と触れ合って“無”になれるひととき。
ビーズの縁飾り(前編)|トルコの伝統工芸、ボンジュックオヤでつくるアクセサリー。講師:西田 碧さん
ビーズの縁飾り(後編)|トルコの伝統工芸、ボンジュックオヤで「パイナップルの縁飾り」を編む。講師:西田 碧さん