更新日: 2019/09/03
東京・二子玉川の蔦屋家電さんで開催された、水引作家・高橋千紗さんの出版記念のワークショップ。前編では、会場にディスプレイされた作品や会場の様子を紹介しました。後編は「金魚のかんざし」の体験レポートです。
撮影:奥 陽子 取材・文:つくりら編集部
水引作家・高橋千紗さんの「金魚のかんざし」のワークショップに参加しました。
何を隠そう、「結び」は大の苦手な記者。もう何年も手芸雑誌や書籍の編集に携わっているくせに、テグスを使ったアクセサリーや編み図の解説はこっそり避けてきました。ああ、それなのに、とうとう水引のワークショップに参加することに。新しいものを覚えるというワクワク感は水引を選ぶところまで。ここから先は果たしてできるのだろうかと不安でいっぱいです。
そんな不安を見透かされたかのように、講師の高橋さんはにっこり笑って、「大丈夫。わからなかったら何回でもデモンストレーションをやりますよ」と。向かい合うと手の動きがわかりにくい、ということで、後ろ向きでの実演が始まりました。こんなの初めて!
金魚は「松結び」をアレンジしてつくります。「松結び」は「あわび結び」を応用させてできる結びです。写真左があわび結び、右が松結びです。
「あわび結び」は「あわじ結び」とも呼ばれる、水引では基本中の基本の結び方。まず、真ん中より少し寄せたところに輪をつくるところから始めます。
輪の上に右側の水引をのせ、交差したところを指でおさえます。
交差してできた三角形を小さくして、左手で持ち、輪を上向きに。
右側の水引を輪に通していきます。
ここまでは、なんとか見よう見まねでできました。が、「90度時計回りに向きをかえて・・・」と、形がくるりとなったところでフリーズ。わからなくなってしまいました。
高橋さんにヘルプを頼みながら、なんとか追いつきました。
どうにかこうにか、あわび結びができて、やれやれ、と思ったのも束の間、「はい、ではここから松結びに続きます」との声が。すいすい進んでいる生徒さんを尻目に、先生をしばし独占して松結びを。
輪を縮めるときは、2本いっぺんでなくて、1本ずつ引く。それを地道に繰り返し、なんとか金魚が完成。水紋をつけて、ブローチ金具をつけて、ようやく完成しました!
ほかの生徒さんの作品と一緒に記念撮影。水引の色で雰囲気が変わりますね。どの作品も可愛い。こうして並ぶと、水紋は金魚より小さくすればよかったなーと。でも初めてにしては上出来です!
ワークショップはこれにて終了。水引のセットをおみやげにもらいました。忘れないうちにさっそくあわび結びと松結びを復習しなければ・・・。
前編では会場にディスプレイされた作品の数々を紹介していますので、こちらもどうぞ。
高橋千紗
大学とメイクアップスクールのダブルスクールののち、化粧品メーカー勤務。退職後、趣味であらゆるものづくりをするなかで水引と折方に出会い、基礎から学ぶ。オンラインショップやイベントへの作品出展をはじめ、横浜・湘南エリアにてワークショップを不定期開催するなど、勢力的に活動中。伝統的な水引の結び方を踏まえつつも、上品な色づかいやいまの時代に即したアイテムづくりに定評がある。
ホームページ:https://xyzpluslife.theshop.jp/
インスタグラム:@xyzjewelry_life