更新日: 2019/07/04
つくりら海外取材スペシャルとして、フランス取材に同行してくれたフォトグラファーの清水美由紀さん。パリの取材を終えた後、なんと南フランスのニースへ。美しい海沿いの街、ニースの風景や地元のマーケットや花市場の様子をレポートしてくれました。前編後編の2回にわたってお届けします。
撮影・文:清水美由紀
パリで開催された手芸見本市の取材を終えて向かったのは南仏の街、ニースです。
▲ニースに着いた日に見えた地中海。
モノクロのパリとは打って変わって、地中海沿いらしい陽気でカラフルな街並みです。
▲ニースの中心Place Massenaから花市場に向かうRue Alexandere Mari通り。洋服屋などが並ぶ。
▲ほぼイタリアとの境界に位置するため、イタリアに通ずる雰囲気も。
▲花市場から見た街並み。左側に見える小さな可愛い建物はなんとトイレ。
ニースは花市場が有名だとのことで、足を伸ばしてみることにしました。花束を手に歩く人を見つけ、その人の来た方角へ行ってみると、サレヤ広場に花屋さんが10軒ほどずらりと並んでいます。その他にも、名産なのかラベンダーのお土産や(地中海っぽい!)、さまざまな香りの石鹸、パンに果物に野菜に調味料と、ニースの暮らしを想起させるものとお土産が一度にみることができ、市場好きにはたまらない空間です。毎朝6時からオープンしているんだそう。
パリにもシテ島に花市場がありますが、そちらに比べると切り花が多い印象。ミモザやチューリップなどの春らしいお花から、バラやラナンキュラスまで並んでいるのですが、印象的なのはその色合い。カラフルなのにキュートすぎず、彩度が高いだけでない大人な雰囲気です。
▲バケツや新聞などの花市場らしい雰囲気にときめきます。
▲国際女性デーの後でしたが、まだミモザもありました。
▲テントの下には似た店構えのお店が並びます。ニースの方は行きつけのお店があるんでしょうか。
▲こんな黒いトマトも発見!
▲大きなイチゴがたくさん入って5ユーロ。白い紙の容器とビニールに包まれていない感じが可愛い。
イチゴを買って、海辺で食べることに。日本のイチゴより酸味が強い感じでした。
花市場のあるサレヤ広場から、一本大きな通り(Quai des Etats-Unis)を渡ると、そこはもう海!歩いて2分ほどの距離です。見たことのない程の青さに目を見張りながら、海辺へ進みます。こんなに海の色が澄んでいるのは、砂浜ではなく石だからでしょうか。
3月のニースの海はまだ冷たく、気温もパリに比べると断然暖かいものの、まだ時折吹く風も冷たいため、私は長袖を2枚重ね。現地の方なのか、観光の方なのか、泳いでいる男性も数名いましたが、私は足をつける気にはなりません。イチゴを食べながら、太陽の光が波をキラキラと照らす様子を眺め続けました。人もまばらで、とっても静かでしたが、夏にはヨーロッパ中から観光客が押し寄せ賑わうのだそう。
▲波打ち際の泡もまじりっけなしの白。
▲高台を登る階段から見たニースの街並み。
後編では、ニースの友人宅のおしゃれなインテリアを紹介します。
清水美由紀
フォトグラファー。生活を感じる旅、暮らしのあれこれ、健やかな食&住が興味の対象。雑誌やWebなどで「LIFE(生活、暮らし、人生)」にまつわる写真を撮影。日本&世界を娘とふたりで旅しながら写真を撮って暮らしている。美しい日常の瞬間を切り取った透明感のある写真は、国内外問わず、多くのファンを魅了している。
ホームページ:https://miyukishimizu.format.com/
インスタグラム:@uriphoto
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