つくりら主催ワークショップ開催レポート（前編）｜deuxRさんの「ヤドリギのスワッグ」

今年最後のワークショップは、スワッグとリースづくりです。講師にお迎えしたのは、シックでおしゃれなアレンジメントが評判のdeuxR（デュエール）さん。午前のレッスンは「ヤドリギのスワッグ」です。

▲deuxRさんの作品見本。新年も楽しめるように水引をプラスして。

フレンチアンティークな空間に酔いしれて

ワークショップの会場は、フレンチ雑貨と家具を扱う人気ショップ、サラグレースさんのスタジオです。普段は公開されていない素敵な空間はdeuxRさんの作品の雰囲気にもぴったり。

スタジオに足を踏み入れると、扉の向こうはヨーロッパ？と見まごうような空間が広がっています。

奥の部屋をさらに覗き込むと、わぁ、ナポレオンチェアを発見！　

上を見上げると、高い天井にはシャンデリアが。グレイの壁に窓から差し込む柔らかい光が美しすぎます！

ワークショップを行うのは白い部屋。テーブルをクラフトペーパーできっちり覆い、deuxRさんが手際よく花材をセットしていきます。

白い家具に白いカーテン・・・華美な装飾を抑えたシンプル＆エレガントな空間に早くも釘付けです。

スタンバイOK！　生徒さんをお迎えする準備が整いました。

ドライフラワーならではアレンジの極意

今回つくるスワッグの主役はヤドリギ。枝ものやドライの花材は一人一人パッケージに詰めて、テーブルにセットされていますが、ヤドリギだけは使う直前まで水につけてフレッシュさを状態をキープ。deuxRさんの“ヤドリギ愛”が伝わってきます。

▲この日のために大切にキープしてくれていたヤドリギ。エメラルドグリーンの実が宝石のよう。

ワークショップが始まりました。まずは土台となるヒノキを束ねていきます。「縦に長くしたい人はワイヤーで枝をつないでいきましょう。ヒノキは裏と表があって、裏のほうに実がついています」

枝ぶりを見ながらヒノキを束ねていきます。

本日の花材。ヒノキ、ユーカリ、スターコーン、フィリカ、コットン、グレビレア。

ワイヤーで枝を束ねるときはペンチを使います。それぞれのテーブルで何度も実演。「ペンチで引っ張って、クッと巻きます」とdeuxRさん。細かな作業の手さばきを身近で見ながら学べるのもワークショップならでは。

３つのスターコーンは、長さを段違いにしてワイヤーで束ねます。

いよいよお待ちかね、ヤドリギの出番です！　実がきちんとついているか、枝ぶりはいいかなど、ひと枝ずつチェックしながら仕分けしていきます。

さあ、ヤドリギをどんなふうにスワッグに入れるか、枝ぶりがみんな違うので、よーく見極めて。

ラフィアや松ぼっくりを加えて、もうすぐ完成です。

新年にも飾れるようにと、水引をつくります。大中小の３つの輪っかをつくってワイヤーでとめるだけ。あっという間に水引の飾りができ上がりました。

「ドライのリースは、あとで花材をグルーガンでつけ足して形を整えることができます」とdeuxRさん。葉っぱ１枚、実ひとつも無駄にすることなく、あれこれバランスを見ながら、形をつくっていく。その造形のつくり方はフレッシュのフラワーアレンジにはない点。ドライフラワーならではのアレンジの面白さを実感しました。

スワッグが完成したら撮影タイム

完成したスワッグを手に作品撮りの時間です。みなさん、お気に入りコーナーを見つけて作品をセッティング。

思い思いの場所でひとしきり撮影を楽しんだら、大きなテーブルに作品を集めて記念撮影。

さらなるお楽しみはスイーツ！

ティータイムのケーキ皿とカップ＆ソーサーはサラグレースさんが用意してくれました。すべて白の器なのですが、モーヴ色のテーブルクロスには青みがかった白、ベージュのクロスにはアイボリー系の白の器をセレクト。さすが食器を扱うショップさんだけあって、その細やかなコーディネートに感動です。

モーヴ色のテーブルクロスの席。大きめのプレートに、レッスンでつくったミニスワッグと一緒にケーキを盛りつけて。

ベージュのクロスには、アイボリー系のデコラティブな器を。

この日のスイーツはHerriott（エリオット）さん特製のエクレア。キャラメルクリームに栗と洋梨が顔をのぞかせているのですが、なんと、ヤドリギの実に見立てて、洋梨を丸くくり抜いてあるのです！　この説明をしたとたん、みなさんから歓声があがりました。

ケーキに添えたミニスワッグのつくり方を、この日deuxRさんに特別に教えてもらいました。そのつくり方も＜番外編＞としてアップしますので、お楽しみに！

後編では、「ウインターブルーリース」のワークショップの様子をご紹介しています。