更新日: 2018/05/25
撮影:石川奈都子 写真協力:atsumi 、糸六 文:つくりら編集部
「つくりら」を立ち上げたのは昨年の7月。まっさきに取材をさせていただいた先のひとつに、創業明治4年の京都の老舗糸屋、糸六さんがありました。
あれから数か月。
糸六さんから「元々職人さんの仕事場となっていた2階を改装してイベントやワークショップができるスペースをつくりました」とお便りが届きました。
「永きに渡り、多くの女性に愛され、支えられてきた京都の糸屋として、この社屋をこれからの時代も文化や芸術を伝えながら、出来る限り女性の目線でお楽しみいただける場にしていきたい」。そう語ってくれたのは当代の今井登美子さん。
新スペースの誕生は、そんな今井さんの願いをかたちにする第一歩。記念すべき“お楽しみ”第1弾は刺繍作家atsumiさんをお招きしてのオリジナルトートバッグのワークショップです。
atsumiさんといえば、手芸誌への作品提供や企業とのコラボレーションワークをはじめ多方面で活躍している新進気鋭の刺繍作家さん。インパクトのある図案デザインと表現方法のユニークさに、「今度は何が出てくるのだろう」と次回作を心待ちにしてしまう作家さんのひとりです。
そのatsumiさんがデザインするとなると・・・やっぱり! わぁ〜、こんなにおしゃれになるのね、とデザインを見た瞬間、思わず鳥肌が立ちました。
トートバッグのデザインには「ITOROKU」の文字、そしてよーく見ると五重塔など京都を代表するモチーフも顔をのぞかせています。すごい、すごい。
「糸六さんのためにデザインしたミニトートバッグを用いて、ぬりえをするように刺繍します。糸六さんの絹糸を使って、おすきなところに、おすきな糸で刺繍します。絹糸ならではの光沢や色合いをお楽しみいただけたら嬉しいです」(atsumiさん)
「絹糸は、とっても上品な光沢と、触り心地、優しい色合いがとても美しく、普段使っている刺繍糸とはまた違った良さがあります」とatsumiさん。
ぬりえをするように刺繍・・・しかも絹糸で!
糸六さんの思いを、atsumiさんがおしゃれなかたちにしてくれた。夢のようなコラボレーションの実現に思わず拍手。
ワークショップの会場は、くだんの新スペース。自然光がたっぷり入る、京都らしい和の空間です。聞けばワークショップのためにオリジナルの椅子もお目見えするそう。
ワークショップの受付は5月28日午前10時より、糸六さんのサイトでスタートするそう。午前の部は28日午後14時より受付開始。
ワークショップの概要
「絹糸でぬりえをするように刺繍する糸六ミニトート」
開催日時:2018.6.16 (Sat)
午前の部:10:00-12:30
午後の部:14:00-16:30 *満席になりました。
場所:糸六
京都市下京区松原通室町東入玉津島町298番地
tel: 075-343-2525
http://itoroku2525.com/
定員:各12名
参加費:6,000円(税込)*絹糸2色プレゼント付
持ち物その他、詳細はこちらのサイトでご確認ください。
https://itoroku2525.shopinfo.jp/posts/4255819
刺繍作家atsumiさんのサイト
https://www.itosigoto.com
ワークショップ当日は、京都のみすや針さんの刺繍針や、12cmサイズの刺繍枠(5個限定)と糸切りばさみの販売も。おやつに京都の手づくりの飴もあるそうですよ。手芸のお道具入れにも、京都めぐりの散策バッグにもなる「糸六ミニトート」。“ぬりえ刺繡”の貴重な体験もできて、自分だけのオリジナルバッグができちゃうとあれば、ぜひ参加したくなりますね。