更新日: 2017/08/08
CHARさんのキャンドルは、とてもシンプルなもの。端正なピラーキャンドルができ上がっていく瞬間と、そこに込められた熱い思いを取材させていただきました。
撮影:Crista Priscilla 取材・文:つくりら編集部 場所:世田谷 This___
静寂に佇むイメージでつくっているというCHARさんのキャンドル。ワークショップの会場にディスプレイされた瞬間、凛とした空気が漂います。
▲ソイワックスで制作したキャンドルの数々。
自分の家に飾るためにキャンドルをつくり始めたというCHARさん。フランス、アメリカと、外国暮らしが長くなるにつれ、キャンドルのある暮らしがぐっと身近な存在になったといいます。ある日、堰を切ったようにつくり始めたキャンドルは、装飾を削ぎ落とした、シンプルで美しいものでした。
CHARさんがキャンドルづくりに使っているのは、主にソイワックス。ナチュラル志向の素材です。
▲ウィック(芯)を伸ばすか切るかはそのときどきで。先端で結んで「TO GO!(お持ち帰り)」仕様にするときも。
キャンドルづくりをしたことのない方の「初めの一歩」になれば・・・。そんな気持ちで引き受けた日本でのワークショップは、昨年からスタート。CHARさんの思いがつまったワークショップは、ひとつひとつの工程に細心の注意を払いながら進められていきます。「みなさんがつくるキャンドルのワンランク上の仕上がりを目指していただいています。シンブルだからこそ、仕上がりの美しさにこだわりを持っています」
▲ソースパン、温度計、モールドなど、日本でワークショップを開催するために、昨年、CHARさんが買いそろえた。
今回のレッスンでつくったのは、ピラーキャンドル。ワークショップでは、ひとりひとり、ワックスをソースパンで溶かすところから始まりました。
▲商店街の通りに面した「this___」は、ガラス扉越しにワークショップの様子が伺える。引き寄せられるように店内に入ってきて、キャンドルづくりを興味深そうに眺めるお客様も。
▲ワックスを溶かしながら、温度計で温度をチェック。
▲モールドにワックスを注ぐ瞬間は緊張。
▲モールドにワックスを注いだら、固まるまで待つ。松陰神社前商店街の人気のパティスリー「MERCI BAKE」のスイーツを食べながらブレイクタイム。
「長くフランスに住まれていた CHARさんのつくるキャンドルはその姿がとても美しく、どこかクラシカル。インテリアをじゃましないシンプルさと、シンプルゆえの凛とした佇まいが本当に素敵です」(「this___」 オーナー石谷さん)
▲ワークショップで完成した生徒さんたちのキャンドル。this オリジナルのラベルを巻いて。ラベルの高さやウィックの長さに個性が現れている。
CHAR (no.45 candle)
アメリカ・デンバー在住のキャンドル作家。ソイワックスの乳白色に魅せられ、2014年から「no.45 candle」という名称で、ソイキャンドルを中心にシンプルでナチュラルなキャンドルを制作。年に1回、日本に帰国する際に日本でも手づくりキャンドルのワークショップを開催。
IG: @no.45candle
This___
2017年6月にオープンした、東京・世田谷・松陰神社前駅の商店街にある、くらしのものとこどものもの、そしてコーヒーのある小さなお店。国内外のセレクトした雑貨や、大切につくられた想いのある作家の作品、オリジナルブランドの商品を扱う。不定期にワークショップも開催。
URL: www.this-is.jp
IG: @this___tokyo