更新日: 2018/05/01
写真:八木香保里 文:つくりら編集部
八木香保里さんの写真に出会ったのは、昨夏のこと。それは、parqueさんで開催された織物デザイナーさん展示会のDM写真。やわらかな光のなかで布が舞っている、その写真は本当に気持ちよさそうで、まさにひとめぼれでした。
もしかしたらご本人にお会いできるかもしれない――そんなほのかな期待を胸にparqueさんに出かけていったことを思い出します。以来、いちファンとして、八木さんの写真展を心待ちにするようになりました。
今回の写真展のテーマは、「草のね」。八木さんご本人からお写真と一緒に作品展へ向けてのメッセージをいただきました。
「腰の位置に持ち、上からファインダーを覗く仕組みのフィルムカメラを使って写真を撮っています。自分の手でピントを合わせますので、撮影には時間がかかります。
フィルムカメラは撮影後にフィルムを現像しないと、どのように写っているのか確認できません。そんな難儀なお作法と付き合いながら、『それらも含めて被写体と向き合うとき』と捉え、制作を続けています。
今回の写真展『草のね』では、タイトルにあります通り『草』を撮影した作品が並びます。
道端や線路沿い、庭の隅っこなど、どこにでも在るありふれた場所で出合った草や花をご紹介しています。
また、私自身が植物に興味を持つきっかけになった実家の庭を撮影した作品も展示させていただきます。
特別でも何でもない、いつもの日常にふと現れた植物からも『声』が聞こえるような気がして、展示会のタイトルを『草のね』と名づけました。『草のね』の『ね』は『音』を表します。
会場で作品を観てくださるお客様も、写真にうつる草と言葉を交わしながら楽しんでもらえたら嬉しいです。」
写真展は、会期を前後編にわけて、写真の入れ替えをするそう(後編は16日からを予定)。詳細は八木さんのインスタグラムやツィッターにて。
八木香保里さん
URL: http://yagikahori.wixsite.com/photography
Instagram:@yagi_kahori
Twitter:@etcaetra
期間:2018.5.3(Thu)-5.27(Sun)
場所:Parque うつわと、暮らしの道具 パルケ
東京都品川区小山6-21-20
開催時間:12:00〜20:00 (月・火曜休廊)
問い合わせ先:tel:03-6883-4617(パルケ)
URL: http://parque-tokyo.com/
Instagram:@parque.tokyo