更新日: 2017/10/29
写真協力:Tisane infusion 文:つくりら編集部
古今東西から集めたアンティークや古道具、雑貨などを扱っているTisane infusion。店主の則武有里さんが今回スポットをあてたのは、和骨董の古伊万里です。
「ときどきおじゃましている和骨董の店主に、『古伊万里のコレクションがまとまっているので、ぜひお披露目してみないか?』とお話をいただき、このティザーヌの空間で和骨董をご覧いただくのも面白いと思い、開催することにしました」
会場には、日々の暮らしのなかで普段づかいできるような向付けや鉢など、150点もの古伊万里が展示されるそう。みどころは絵付けのデザインの良さ。なかには北欧を感じさせるデザインの器もあります。青い北欧のような鉢は牡丹図鉢伊万里です。
「産地やルーツを知って買い求めることもひとつですが、なかには、何処の国のものなのか、何時つくられたものなのかがわからないこともあります。手にとったものが外国のものと思ったら日本のものだった。あるいはその逆のことも。何処から来たのか?何時頃の時代のものなのか?など、いろいろと思いを馳せてみるのは楽しいものです。古伊万里にもそんな楽しみを探してほしいです」
染め付けのない白い鉢をヨーロッパの器の横に置いておくと、決まってお客様にフランスのものですか?と聞かれるそう。真っ白い器は白磁小皿で江戸中期のものです。
「時代や国も超えて自分の目で見たものを素直な心で見たとき、初めて色々な事を知る。それも骨董ならではの醍醐味に思えます」
こと骨董というと、年代や銘ばかりにとらわれがちですが、まずは直観でそのものと向き合うことが大事。頭で理解しようとせずに、五感の力を研ぎ澄ませれば、いっそう美しい姿を見せてくれることでしょう。
期間: 2017.10.30(Mon)- 11.05(Sun) 11:00〜18:30 *会期中無休
場所:Tisane infusion
〒461-0005 名古屋市東区東桜1-10-3 7F
問い合わせ先:tel: 052-951-7117(Tisane infusion)
http://www.flower-noritake.com/