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第3回 刺繍の基本|刺繍をはじめよう!初心者さんが揃えたい材料と道具(3)

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撮影・文:刺繍パパアトリエ鳥屋、撮影:天野憲仁(日本文芸社)、文:つくりら編

道具が揃ったら、刺繍図案を描いてみましょう

糸、針、布が揃ったら、つぎは刺したいデザインを決めてトレーシングペーパーに図案を写します。

刺繍をしたい位置に写した図案をのせて、紙と布が動かないように、まち針やマスキングテープで固定しましょう。さらに図案の下に、インク面が布に接するようにチャコペーパーを入れます。最後に図案をなぞっていきます。

すべてなぞり終えたら刺繍枠に布を張って、いよいよ刺繍のはじまりです。

▲左からチャコペン、図案を複写紙を使って写すトレーサー、針穴に糸を簡単に通すスレダー

アトリエ鳥屋
刺繍が好きな方の中でも、“図案写しだけは苦手”という人が多くいます。思った通りに写せない、なかなか布に写らない、転写紙はどれを選べばよいかわからない……そうなのです、刺繍の最初の壁は図案写しなのです。ムーンベール、LEDの写し板、シール、カーボン紙、チャコペーパーなど、いろいろと道具はあります。ご自身が扱いたい布によって道具を選ぶのがよいと思います。粗めのリネンであれば透かしてペンでなぞることができます。目の詰まったツイルなら、チャコペーパーがスムーズにのります。フェルトならムーンベール。タオルならシール。どんな布に刺繍をしたいのか、組み合わせを学ぶのもたのしみのひとつです。補助として細いチャコペンやフリクションペンを持っていると、描き足すときに役に立ちますよ。

▲刺繍パパ「アトリエ鳥屋(とや)Embroidery」 撮影

▲刺繍パパ「アトリエ鳥屋(とや)Embroidery」 撮影

 

刺繍糸は6本の糸があつまってできている

刺繍糸は細い糸が6本撚り合わさってできている糸です。そこから使う本数を引き出して使います。使う本数によって見た目や仕上がりが変わってきますが、基本的には2~3本で縫うことが多いです。もし本数に迷ったら、2本どり3本どりで縫うと安心です。

束から糸を1本ずつ引き出したら、50cmくらいのところでカットしましょう。あまり長すぎると絡まりやすくなってしまうので、たくさん使うからといって長めに切るのはおすすめしません。

必要な本数を取ったら、糸をきれいに揃えてから針穴に糸を通します。糸を通すことが難しいようであれば、糸通しを使いましょう。

アトリエ鳥屋
刺繍糸は50〜60cmくらいの長さで切ると、よじれのストレスが少なく刺しやすいです。刺繍糸の束から6本のまま引っ張り、ちょうどよい長さで切ります。切った糸から一本ずつ引っ張ります。必要な本数で揃えたら、親指と人差し指の腹で何度かしごきます。そうすることでまっすぐな状態になるため、よじれ防止につながります。

刺繍パパ アトリエ鳥屋
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つくりら
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