更新日: 2023/04/03
今回はInstagramで大人気刺繍作家のアトリエ鳥屋さんにご協力いただき、初心者さんにおすすめの刺繍道具と材料、刺繍の基本をご紹介いただきます。
「刺繍にチャレンジしてみたい」けれど、「なにからはじめていいかわからない……!」と、このようなお悩みをお持ちではありませんか?刺繍は針と糸とハサミさえあれば、いつでもはじめることができます。
刺したい図案が決まったら、まずは必要最小限のものを揃えてみましょう。縫いすすめるうちにこれがあったら便利だな、あの道具があれば刺しやすくなるなと、道具を少しずつ買い足していくと、より刺繍をたのしむことができますよ。
撮影・文:刺繍パパアトリエ鳥屋、撮影:天野憲仁(日本文芸社)、文:つくりら編集部
最近は100円ショップでも購入することができる刺繍糸。糸の太さや質感などその種類の豊富さに、どれを選べばよいのか悩んでしまいますよね。
刺繍をはじめるなら、色が豊富で扱いやすい25番刺繍糸がおすすめです。フランス刺繍やクロスステッチでよく使うのは、主に25番糸です。刺繍糸はほかにも種類があるので、作品によって糸を使い分けるのも刺繍のたのしみです。
・5番刺繍糸・・・25番糸よりも太い。太めのステッチをする場合や、比較的大きな作品に使用されます。
・12番刺繍糸・・・5番糸よりも細い。シャープなラインが出せるため、細かい部分の刺繍をする際によく使用されます。
・ウール糸・・・ふんわりふっくらとした質感。立体感を出したいときにおすすめです。
・絹糸(シルク)・・・高級感のある光沢が特徴。上品にみせたいときにおすすめです。
・レーヨン糸・・・なめらかで光沢感がある。高級感がありますが、シルクより安価なため手に入れやすいです。
長さも太さもさまざまな刺繍針、どのようにして選べばよいのでしょうか?
刺繍針は刺繍糸を通しやすいように、普通の裁縫針よりも穴が大きくなっているのが特徴です。刺繍をはじめるなら、最初に揃えておくべき針があります。
初心者さんは、扱いやすいフランス刺繍針を選ぶのがよいでしょう。フランス刺繍針は、番号が大きくなるにつれて針が細くなり、針穴が小さくなります。さまざまな太さの針がセットで入っているので、刺したいデザインにあわせて針を選ぶことができ、フランス刺繍針をもっていれば困ることはないでしょう。糸が通しやすい、針穴が少し大きめの針を使用するのがおすすめです。
ハサミは布を切る「裁ちバサミ」と、糸を切る「糸切りバサミ」があるのでそれぞれ用意しましょう。
裁ちバサミは主に2種類あり、鉄と鋼を使用した着鋼とステンレスタイプのものがあります。着鋼は薄い布も厚い布も簡単に切ることができ、切れ味がよく値段が高いのが特徴です。一方でステンレスタイプは手入れが簡単で、軽く使いやすいため刺繍初心者さんにおすすめです。布を切るときは、テーブルや床など平らなところに置いて切ると、曲がらずきれいに切れます。
もうひとつ用意したいハサミが糸切りバサミです。刺繍をするときに欠かせない道具なので、必ず用意しましょう。糸切りバサミは普通のハサミと違って、握って開いてという作業がいらないのでパッと切れるのが特徴です。
刺繍パパ アトリエ鳥屋
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つくりら
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刺繍パパ「アトリエ鳥屋(とや)Embroidery」
刺繍作家。キャラクターもの、ストーリーのある人物刺繍、ボタニカルなど幅広いジャンルを刺しており、きめ細やかで鮮やかな色合いのデザインが特徴的。男性ならではの目線で刺繍・手芸をSNSで精力的に発信。「刺繍パパ」の愛称で刺繍・手芸ファンに親しまれている。
Instagram:atelier_toya_embroidery
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