更新日: 2024/03/04
人気イラストレーターくらはしれいさんのイラストを刺しゅうで楽しむ『くらはしれいの不思議の国のクロスステッチ』。本書をきっかけにクロスステッチをはじめた方もいらっしゃるでしょうか。今回はクロスステッチ初心者さんにおすすめしたいアイテムを紹介します。
撮影:島根道昌、天野憲仁(日本文芸社)、文:つくりら編集部
洋服や小物、プリント布など、クロスステッチ専用布(DMCアイーダ、DMCリネン)以外の布に、クロスステッチをしたいときは「DMCソルブルキャンバス」を使用します。✕ を刺すためのガイドになり、刺し終えたらお湯で溶かして消せるシートです。使いやすい14カウントで、はっきり見やすい穴が空いているとても便利な手芸用品です。
用意するもの
・DMCソルブルキャンバス
・フランス刺しゅう用針
*クロスステッチ用の針は先が丸くなっており、普通の布には刺しにくいため、ここでは針を奨励します
・クロスステッチをしたい布または小物
・クロスステッチ刺しゅう針
・指定色の刺しゅう糸
・お湯
・タオル
使い方
【1】図案のサイズに合わせてソルブルキャンバスをカットし、刺しゅうしたい部分にフランス刺しゅう用針で仮縫いします。
【2】図案を参照し、刺しゅうをする。刺しゅうができたら、【1】の仮縫いした糸を取ります。*サンプルの刺しゅうは本書P.22の「ねこふんじゃった」より一部抜粋)。
【3】40~50℃のお湯に5~10分浸けておき、ソルブルキャンバスを溶かします。刺しゅう糸の部分に溶け残りやすいため、しっかりすすぎましょう。
【4】やさしく水気をふき取り、乾燥させたら完成。アイロンをかける場合は、本書のP.72「仕上げの方法」を参照し、刺しゅう部分がつぶれないように、やさしくアイロンを当てましょう。
刺しゅう初心者さんは、まずは必要最小限の道具を揃えてみましょう。少しずつ針をすすめるごとに、アイテムも集めたくなるはず。奥深い刺しゅうの世界を楽しみましょう。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『くらはしれいの不思議の国のクロスステッチ』
著:くらはしれい 刺しゅう:加納博子
絵本作家、イラストレーターとして活躍中のくらはしれいさんのイラストがクロスステッチになりました。
少女や動物、いろいろな表情を見せるネコたち、季節のこどもたちなど、くらはしさんならではのイラストを刺しゅうで描きました。まるで絵本のようなクロスステッチ図案集です。ステッチが仕上がったら、小物に仕立てる方法も掲載しています。お気に入りの図案を好みの布に刺しゅうして、とっておきの布小物をつくってみましょう。多くの人の心を捉えて離さないくらはしさんのイラストを、手仕事、刺しゅうならではのやわらな風合いで描く、贅沢な時間をお楽しみください。くらはしれいさんのファンも必携の1冊です。
くらはしれい
岐阜県生まれ。絵本作家。イラストレーター。こどもや動物などの、どこか不思議でレトロな雰囲気で、独特な色合いのイラストを得意とする。書籍や絵本の挿絵、お菓子のパッケージ、ファブリック、雑貨などのイラストも手がける。近著に『こねこのトト』(白泉社)、『おてがみBOOK』(世界文化社)などがある。絵本作品に『王さまのお菓子』(世界文化社)、『レミーさんのひきだし』(小学館)他多数。
https://kurahashirei.com/
Instagram @hakoniwa01
X @hakoniwa01kdnm
加納博子
京都市生まれ。同志社大学卒。おんどり手芸アカデミーにて欧風刺しゅうを学ぶ。現在は横浜にてアトリエ加納主宰。人と自然へのやさしい心を常に、本や刺しゅうキットへのデザインを行っている。産経学園(自由が丘、新百合ヶ丘)、株式会社カルチャー(南林間)にて、ヨーロッパ各国に伝わる刺しゅうのテクニックを伝授するとともに、個々の発想を生かす指導を心がけている。
Instagram @ts.atelierk