更新日: 2022/03/03
伝統模様から創作模様まで、3人の作家によるこぎん刺しの図案集『連続模様で楽しむ はじめてのこぎん刺し』(日本文芸社 編)から、その歴史や作品を紹介します。ひとつでも、組み合わせでも、ひろがるデザインに、こぎん刺しの楽しさを実感できます。
撮影:蜂巣文香 文・編:日本文芸社
「かちゃらず」と「豆こ」は、目数を増減することで展開が可能。また、いくつか並べて刺すだけでも連続模様が楽しめます。単独模様同士を組み合わせる際、つなぎの模様としても使えます。
▲上段左ac、中段bd、下段e
a は「かちゃらず」、b は「豆こ」。横に渡す糸の目数を増減することでアレンジが可能。
c 左は「かちゃらず」の連続模様、右はその反転模様。裏側にも美しい模様ができるのが、こぎん刺しの魅力。d は「豆こ」を続けて刺したもので、「豆この連続」として親しまれています。
e は「豆この連続」の反転模様。小さなドット模様が愛らしい。同じ図案でも、使う布によって刺し上がる模様の大きさや縦横の比率は変わります。
<材料>
布…オリムパス コングレス ベージュ(1001)
糸…オリムパス こぎん糸 黄緑(212)/ 6 本どり
Instagram:@tsukurira0714
Twitter:@tsukurira0714
【書誌情報】
『連続模様で楽しむ はじめてのこぎん刺し』
日本文芸社 編
デザイン・製作 hanakogin、みずのよしえ(hitoharico)、金子 梢(promener avec) こぎん刺しの図案集です。
伝統模様を中心に、手軽に楽しめるものから刺しごたえたっぷりのものまで、こぎん刺しの連続模様を多数ご紹介。単独で刺してワンポイントに。配置を変えたり、連続で刺したり、模様を反転させたり。布と糸の組み合わせを替えたりするだけでひとつの図案が、いく通りにも楽しめます。
こぎん刺しの基礎もわかりやすく解説。基本のルールを理解することで、模様を組み合わせたり、連続で刺したりと、アレンジがしやすくなります。
さらに伝統模様から創作模様まで、3人の作家によるさまざまな図案を紹介します。仕立てを加えた、コースターやブローチなどのアレンジ作品も提案しています。これまでこぎん刺しを楽しんできた方にも、デザインの広がりを感じていただける一冊です。