更新日: 2021/05/24
写真はモチーフをパターン化した斜め織りのキリムです。エキゾチックなデザインが魅力的。オールドキリムはおおらかでまちがいもたくさんあるそうです。失敗を恐れず、気楽に「キリム」をはじめてみませんか?『はじめての小さなキリムと小物』からご紹介します。
文:Koyun 由紀子、つくりら編集部 撮影:寺岡みゆき、天野憲仁(日本文芸社)
キリムにはこのようなパターンがたくさんあります。この作品は、「流れる水」を基本形とした斜め織りのモチーフを組み合わせています。モチーフに注目したり、逆さまからも見てみてください。幾何学模様の魅力がいっぱいつまっています。
モチーフ:上から
カナバル アヤーウ/モンスターの足跡
クルトイジ/狼の足跡
ブカーウ/足かせ
キュペ/耳飾り
スヨル/流れる水
<使用糸>
オリジナル糸:タテ糸、0 生成、4 薔薇、9 蜜柑、14 薄黄、17 薄緑、20 常磐、28 濃藍、32 茶紫
DMC:7491、ECRU、7758、7444、7353、7404、7541、7336、7801
出来上がりサイズ:タテ22×ヨコ18㎝
*作品はオリジナル糸使用
つくり方の詳細は、本書掲載の織り図とポイントをご参照ください。
Koyunオリジナル糸の購入は
全38色の太めのキリム織り専用の糸です。タテ糸(白)もあります。
WEBで購入可能です。
https://kilimkoyun.thebase.in
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『はじめての、小さなキリムと小物たち』
著者:Koyun 由紀子
「キリム」とは、アナトリア高原を中心とする遊牧民たちによって受け継がれてきた伝統的な織物のこと。エキゾチックな文化と歴史に育まれてきた独特の文様、色彩が魅力です。
キリムに魅せられたKoyun 由紀子さんが、現地で修業した技法をシンプルにわかやすくまとめ、すべて図案を掲載しています。はじめの1枚のシンプルなコースターなら、いつもの手芸と同じ気分で取り組めます。キリムのモチーフにこめられた、遊牧民らしい願いや祈りの意味も紹介します。
日本ではほとんど手に入らない糸の購入先を掲載しています。手芸店で一般的に手に入る糸も紹介しているので本格的な糸と、トライしやすい糸、お好きな糸ではじめられます。
暮らしに取り入れやすいよう、小物もたくさん紹介。巻末にはKoyun由紀子さんの作品やオールドキリムを掲載しています。キリムの魅力が満載です。
Koyun 由紀子
1996年トルコに渡航、現地でキリム織りを習得し、1998年キリム教室をスタートする。現在、キリム手織り工房koyun主宰。グァテマラでもマヤ織りを習得するなど、その活動は多岐に渡り、プリミティブテキスタイルの研究・伝承を行っている。個人教室のほか、NHK文化センターなどでも講師を務める。個展・合同展示会も多数開催。2019年に初めての著書『はじめての、小さなキリムと小物たち』(日本文芸社)を上梓。
ホームページ:https://kilimkoyun.thebase.in/
インスタグラム:@kilimkoyun