更新日: 2021/04/23
インテリアアイテムとして人気のキリムを手仕事で楽しんでみませんか。『はじめての、小さなキリムと小物たち』から紹介します。手づくりのインスピレーションを探しているとき、「つくりら」をのぞいてみてください。
文:Koyun 由紀子、つくりら編集部 撮影:寺岡みゆき、天野憲仁(日本文芸社)
アウトドアでも活躍してくれるキリムのマグカップウォーマー。あたたかい飲み物と手づくりのアイテムでほっこりできそうです。
水は人間が生きていくうえで欠かせない生命の源。流れる水のモチーフは、いつまでも続く命、つまり永遠の命をあらわしています。カップの大きさに合わせて長さを調節しましょう。
モチーフ:スヨル/流れる水
[左]
<使用糸>
オリジナル糸:タテ糸、0 生成、20 常磐、24 藍緑、27 青、32 茶紫、34 こげ茶
DMC:7491、ECRU、7758、7544、7446、7801、7469
[右]
<使用糸>
オリジナル糸:タテ糸、0 生成、4 薔薇、6 紅、8 柿、32 茶紫、34 こげ茶
DMC:7491、ECRU、7541、7650、7307、7801、7469
でき上がりサイズ:タテ6×ヨコ22㎝(マグカップの大きさに合わせて、長さを調整してください。)
*作品はオリジナル糸使用
つくり方の詳細は、本書掲載の織り図とポイントをご参照ください。
Koyunオリジナル糸の購入は
全38色の太めのキリム織り専用の糸です。タテ糸(白)もあります。
WEBで購入可能です。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『はじめての、小さなキリムと小物たち』
著者:Koyun 由紀子
「キリム」とは、アナトリア高原を中心とする遊牧民たちによって受け継がれてきた伝統的な織物のこと。エキゾチックな文化と歴史に育まれてきた独特の文様、色彩が魅力です。
キリムに魅せられたKoyun 由紀子さんが、現地で修業した技法をシンプルにわかやすくまとめ、すべて図案を掲載しています。はじめの1枚のシンプルなコースターなら、いつもの手芸と同じ気分で取り組めます。キリムのモチーフにこめられた、遊牧民らしい願いや祈りの意味も紹介します。
日本ではほとんど手に入らない糸の購入先を掲載しています。手芸店で一般的に手に入る糸も紹介しているので本格的な糸と、トライしやすい糸、お好きな糸ではじめられます。
暮らしに取り入れやすいよう、小物もたくさん紹介。巻末にはKoyun由紀子さんの作品やオールドキリムを掲載しています。キリムの魅力が満載です。
Koyun 由紀子
1996年トルコに渡航、現地でキリム織りを習得し、1998年キリム教室をスタートする。現在、キリム手織り工房koyun主宰。グァテマラでもマヤ織りを習得するなど、その活動は多岐に渡り、プリミティブテキスタイルの研究・伝承を行っている。個人教室のほか、NHK文化センターなどでも講師を務める。個展・合同展示会も多数開催。2019年に初めての著書『はじめての、小さなキリムと小物たち』(日本文芸社)を上梓。
ホームページ:https://kilimkoyun.thebase.in/
インスタグラム:@kilimkoyun