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オートクチュール刺しゅう アクセサリートレイ

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刺しゅう:tomoko Kanki 図案デザイン:gris 撮影:近藤伍壱(ROBINHOOD)、天野憲仁(日本文芸社)  文:つくりら編集部

オートクチュール刺しゅうは、パリ・コレクションに代表されるような有名なメゾンに愛されてきた伝統刺しゅうです。その美しさを支える代表的な技法がフランスのリュネビル地方発祥とされるリュネビル刺しゅう。ビーズやスパンコールを用いた、立体的できらめく美しさが魅力です。『はじめてのオートクチュール刺繍』から、基本のステッチの作品や必要な道具を紹介します。

 

PLATEAU D’ACCESSORIES アクセサリートレイ

アクセサリートレイ『はじめてのオートクチュール刺繡』より▲上から Chat, Plume, Citoron

基本のチェーンステッチで作品を仕上げることができます。
モチーフはひと筆描きのようにひと続きで刺すことができ上下左右様々な方向へのチェーンステッチの練習になります。

アクセサリートレイ『はじめてのオートクチュール刺繡』より

でき上がりサイズ:7×7㎝
*推奨クロシェ  #90

Chat ねこ(上)
<刺しゅう材料>
丸小ビーズ/31(ピンクゴールド)…約17個(T)
シルクミシン糸/#129プラム(A)
オーガンジー(白)

<その他の材料>
丸板Φ7㎝…2枚
縫い代(約7mm)付きブレード(焦茶)…24㎝
グログランリボン幅10mm(茶)…5㎝
ハイミロン(白)…Φ7㎝
縫い糸
両面テープ

 

Plume 羽根(中)
<刺しゅう材料>
内角ビーズ11/0/ディアモンテシルバー…約15個(P)
シルクミシン糸/#47メレンゲ(A)
オーガンジー(白)

<その他の材料>
丸板Φ7㎝…2枚
縫い代(約7mm)付きブレード(オフホワイト)…24㎝
グログランリボン幅10mm(白)…5㎝
ハイミロン(白)…Φ7㎝
縫い糸
両面テープ

 

Citron レモン(下)
<刺しゅう材料>
内角ビーズ11/0/シャンパンゴールド…約5個(P)
シルクミシン糸/#51シトロン(A)
オーガンジー(白)

<その他の材料>
丸板Φ7㎝…2枚
縫い代(約7mm)付きブレード(モカ)…24㎝
グログランリボン幅10mm(黄)…5㎝
ハイミロン(白)…Φ7㎝
縫い糸
両面テープ

 

リュネビル刺しゅうに必要な道具|クロシェ

CROCHET DE LUNÉVILLE クロシェ

クロシェ『はじめてのオートクチュール刺繡』より

フランスのリュネビル地方で生まれたとされる、刺しゅう用のカギ針がリュネビル針です。リュネビル針を、持ち手になる柄にセットしたものをクロシェといいます。

 

リュネビル針とは

オートクチュール刺しゅうに使用する、専用のカギ針です。

クロシェ『はじめてのオートクチュール刺繡』より

精緻な刺しゅうをすばやくすることが可能で、一般的な針(フランス刺しゅう針など)と異なり、前もって刺しゅう糸にビーズやスパンコールを通しておくことで、パーツを刺し並べます。パーツひとつひとつに針を通す必要がないため、糸さえ通っていれば針が通らないような細かいパーツまで刺しゅうすることができます。先端のカギ針は、ネジを回すことで取りはずしが可能ですが、通常、柄にセットされた状態で販売されており、カギの向きのみ確認し、そのまま使用することができます。

*別途カギ針を購入してつけ替える場合は、針のカットが必要な場合もあるため、メーカーや販売店の説明に準じてください。柄に対応するカギ針のサイズも、メーカーごとに異なる場合がありますので確認が必要です。

 

針のサイズ

針軸の太さとカギの大きさによってサイズが異なります。
一般的には#70~#120 が流通しており、#の数字が大きくなるほど針が太くなります。使用するパーツや糸、生地によって使い分けます。

 

レシピの材料表記について

レシピ記載の材料は以下の省略を使用しています。

販売店
(P)=小さな手芸屋さん
(A)=Apollon
(T)=TOHO

*販売店の詳細やそのほかの材料については本書のP.95「ショップリスト」をご参照ください。
*掲載している材料は廃盤などにより取り扱いがない場合もあります。

つくり方の詳細は、本書掲載の作品の図案をご参照ください。

Instagram:@tsukurira0714

【書誌情報】
『はじめてのオートクチュール刺繍』
制作協力:Yukari Iwashita、監修:Apollon

オートクチュール刺しゅうは、パリ・コレクションに代表されるような有名なメゾンに愛されてきた伝統刺しゅうです。その美しさを支える代表的な技法がフランスのリュネビル地方発祥とされるリュネビル刺しゅう。ビーズやスパンコールを用いた、立体的できらめく美しさが魅力です。
オートクチュール刺しゅうのテクニックを、わかりやすいプロセス写真で解説します。ひとつひとつの動作や、テクニックの仕上がりイメージもわかりやすいでしょう。また、道具や材料を入手できるショップも紹介しています。
はじめの人にもトライしやすく普段のファッションに取り入れやすいアイテムを掲載。さらに、とびきり華やかで美しいヘッドドレスなどオートクチュール刺しゅうならではの魅力が伝わる作品もご紹介します。

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