更新日: 2021/01/29
伝統ニットのアランセーターをドールサイズで紹介します。手づくりのインスピレーションを探しているとき、「つくりら」をのぞいてみてください。
デザイン:小林ゆか 撮影:momiji 文:つくりら編集部
代表的なダイヤモンドとケーブルの模様を組み合わせたセーターです。
アイルランドのアラン諸島(イニシュモア、イニシュマーン、イニシーアの3島)が発祥といわれるアラン模様。その模様を編み込んだアランセーターは、厳しい寒さの中、海へくりだす夫や息子に、女性たちが編んだセーターでした。
模様にはそれぞれ意味があり、家ごとに組み合わせ方も違ったそうです。ちなみに作品に用いたケーブル(縄)は安全、ダイヤモンドは富や人生の意味があります。
<材料>
糸
パピー ブリティッシュファイン:ウール100%の中細糸。棒針の目安は3〜5号。1玉25g。
・白(001)10g
・ピンク(031)10g
針
・4本棒針2号
・4本棒針2号(短)
・かぎ針2/0号
ボタン(直径5㎜)5個
手縫い糸
縫い針
棒針
ドールサイズの編み物に使うのは、短針の細い棒針。本書では0、1、2号棒針のほか、それよりも細いビーズ編み針(直径1.3mm)を使用。往復で編む場合は2本針、輪に編む場合は4本針を選ぶ。
かぎ針・レース針
肩のはぎやボタンループを作るときに使用。糸に合わせてサイズを選ぶ。
マーカー
通常は段数や目数の目印として使うが、交差編みや衿ぐりなどの休み目のほつれ止めとしてもおすすめ。
とじ針
糸端を始末するときやパーツを巻きかがりで合わせるときなどに使用。
ドール用素材
ミニチュアニット用の小さなボタンは大型手芸店のドール素材コーナーをチェック。かわりにビーズなどを使ってもかわいい。
つくり方の詳細は、本書掲載の編み図と編み方のポイントをご参照ください。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『世界の伝統柄を編む ミニチュア ニットコレクション』
編者:日本文芸社
本格的な伝統ニットを22センチのドールサイズで紹介。
第一線で活躍するニットデザイナーが制作したフェアアイル、アラン、アーガイル、ガーンジー、ノルディック、ロピー、カウチン、シェトランドレースなどなど。ヨーロッパを中心とした世界の伝統ニットをミニチュアながらどれも忠実に再現。
ビーズ編み針を使って、中細程度の毛糸で編んでいます。小さいのに精巧、小さいからかわいい。自分用に編むのはとうに諦めた方も、編んでも着る機会がないからという方も、編む楽しみが堪能できます。
もちろん、リカちゃんやブライスなどの22センチドールに着せても、オブジェにしても楽しめます。小ものなども含めて全23点掲載。