更新日: 2020/03/30
リボン刺繡に使用するエンブロイダリーリボンについて、刺繡作家 poritorieさんの著書『小さな草花でいろどるリボン刺繡&小物たち』からご紹介します。
文:poritorie 植木理絵、つくりら編集部 撮影:新居明子、奥 陽子、天野憲仁(日本文芸社)
リボン刺繡では、たくさんのステッチテクニックや様々な種類のリボンを使わなくても、かわいい作品を作ることができます。シンプルなリボンでも色々な花びらや枝葉の様子を表現できますし、刺繡糸と組み合わせればリボンならではのよさが際立ちます。
エンブロイダリーリボンとは、刺繡に使うリボンヤーンのこと。専用の針に通して使用します。色、素材ともに豊富ですが、この本で使用しているのは4つのタイプ。それぞれの特徴があります。同じモチーフを刺しても、リボンをかえるだけでがらっと雰囲気の違うものになりますから、リボン選びはとても重要です。
A
1540(465)ー3.5mm幅
アクリル100%
やわらかくて刺しやすい、定番のリボン。約100色のカラーバリエーションがある。
B
1540(465)ー7mm幅
アクリル100%
Aの幅違い。同様に、約50色のカラーバリエーションがある。
C
1542(5)
プロミックス100%
16色展開のグラデーションカラーリボン。 Aよりほんの少しだけ張りがある。
D
1548(14)
ポリエステル100%
5mm幅のリボンの両端にピコットがついたもの。少し厚手で張りがあり、目の細かい薄い生地には不向き。40色展開。
*この本ではMOKUBAのエンブロイダリーリボンを使用しています。品番(色番)はMOKUBAの商品番号です。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『小さな草花でいろどるリボン刺繡&小物たち』
poritorie 著
シックでノスタルジックな花々を集めたリボン刺繍の本です。刺繍枠を使わず、基本の8ステッチだけで薔薇やすずらん、すみれと様々な花を表現できます。工程も写真と解説で丁寧に追いかけているから、はじめてでも簡単。誕生花ブローチなど小物のアレンジも多彩に紹介。素敵なメッセージをこめたブローチがとくにおすすめです。
poritorie 植木理絵(うえき・りえ)
アパレル会社勤務を経たのち、刺繍作家として活動を始める。現在はporitorie名義で活動中。定番のブローチや季節に合わせた小物制作をし、ショップ、ギャラリーにて展示・販売をするほか、自宅やギャラリーにてワークショップを開催。
http://poritorie.petit.cc/