更新日: 2020/03/19
刺繡作家 poritorie 植木理絵さんは、ひらひらとロマンティックなリボンをひと刺しずつ刺繡し、シックで可憐な草花たちを咲かせます。著書『小さな草花でいろどるリボン刺繡&小物たち』から、リボン刺繡についてご紹介します。
文:poritorie 植木理絵、つくりら編集部 撮影:新居明子、奥 陽子、天野憲仁(日本文芸社)
18世紀ごろのヨーロッパで生まれ、 貴族の衣装や身のまわりの装飾品に使われていたリボン刺繡。きらびやかなイメージをもっている人も多いと思いますが、実際のリボン刺繡は素材によって、華やかにも清楚にもなる、とても多彩な刺繡です。
ベーシックなステッチもリボンで刺してみると、ひと針でふっくらとした花びらや、ふんわりとした葉っぱができあがります。
糸刺繡よりも針運びが目立たないところや、ひと針でリボンの幅のぶんステッチが進むので早く面がうまるところなど、刺繡がはじめての人でもチャレンジしやすいはずです。
ぜひ、 小さなモチーフからはじめてみてください。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『小さな草花でいろどるリボン刺繡&小物たち』
poritorie 著
シックでノスタルジックな花々を集めたリボン刺繍の本です。刺繍枠を使わず、基本の8ステッチだけで薔薇やすずらん、すみれと様々な花を表現できます。工程も写真と解説で丁寧に追いかけているから、はじめてでも簡単。誕生花ブローチなど小物のアレンジも多彩に紹介。素敵なメッセージをこめたブローチがとくにおすすめです。
poritorie 植木理絵(うえき・りえ)
アパレル会社勤務を経たのち、刺繍作家として活動を始める。現在はporitorie名義で活動中。定番のブローチや季節に合わせた小物制作をし、ショップ、ギャラリーにて展示・販売をするほか、自宅やギャラリーにてワークショップを開催。
http://poritorie.petit.cc/
poritorieさん(前編)|リネンに咲く小さな草花は、アンティークの世界と調和する唯一無二のリボン刺繍。
poritorieさん(後編)|ひと針でひとつの葉っぱがすぐに生まれるリボン刺繍。生地の上にパッとお花が咲く瞬間が楽しくて。
つくりら文化祭*ワークショップレポート01 | 刺繍作家・poritorieさんとカリグラファー・ヴェロニカさんのコラボレッスン。バラのブローチとギフトボックス。
つくりら文化祭*ワークショップレポート03 | ひと針ごとに花びらがふっくらと。poritorieさんのリボン刺繍「野の花がま口」。
リボン刺繍(前編)|『小さな草花でいろどる リボン刺繡&小物たち』フェア 2018.4.26(Thu)― 6.5(Tue) 東京
リボン刺繍(後編)|山道テープでつくる「色とりどりのマーガレットブローチ」 講師:poritorieさん
リボン刺繍(前編)|初めて刺すなら、刺繍用のリボンとして売られているものが刺しやすく、色数も豊富です。
リボン刺繍(後編)|刺しやすいのは穴が広くて長いシェニール針。リボンをふっくら浮かせたり、目を整えるのには目打ちを使います。