更新日: 2020/01/18
珍奇植物と言われる、姿形に特徴があり、その生態も非常に個性的な植物たちがいま注目されています。
『珍奇植物LIFE ビザールプランツと暮らすアイデア』より、珍奇植物名人たちの育て方の一部をご紹介します。
文:土屋悟・つくりら編集部 撮影:シロクマフォート 土屋悟
高倉直子さん
たかくら・なおこ 東京都町田市在住
園芸・植物歴/6年
現在のおもな栽培植物/サボテン、多肉植物
Green Snap/@pokapokanao
高倉さんのメイン栽培場は玄関まわり。南西向きなので西日が入るが、ここも多肉植物の置き場に。植え替えなどの作業もここで行う。
それまでは観葉植物も枯らしてしまっていた高倉さんを、多肉植物にハマらせたザミア・フロリダーナ。ソテツはこのほかもう一株栽培中。
初めて買った現地球なので思い入れがあるパキポディウム・グラキリウス。「まん丸な株姿と、丸みのある鉢の取り合わせも気に入っています」
タネをまいて一年ほどのパキポディウム・エブレネウム。限られたスペースで、実生にもチャレンジしている。バロニー、グラキリウスもまいている。
一戸建ての住宅を購入したのが8年前。
それからしばらくして落ち着いたころからはじまった高倉さんの植物との暮らし。
同時期にガーデニングをはじめ、パンジービオラや、セダムの寄せ植えなども、たが、そちらにはあまりハマれなかった。
しかし、ソテツと出会って生活が一変。
「気に入ったソテツを立て続けに2株買って、すっかり多肉植物に夢中になってしまいました」
その後も自分で少しずつ気に入ったものを買っては育て、ネットで知り合った人たちからもらったり交換したりしているうちに、あっという間に増えてしまった。
「SNSなどの知り合いは、育て方に困ったときにいろいろ教えてもらえるありがたい存在。そのおかげで、それまで知らなかった塊根植物を知ってしまったりというのもありますが」
良形のパキポディウム・エブレネウムなどが並ぶコーナー。玄関前におかれた棚は、軒があって雨がかからないが、日は当たる多肉向きの場所。
ブルセラ・ファガロイデス。「まだまだ小さな株ですが、ようやく樹皮がはがれるようになってきて、それっぽい雰囲気が出てきました」
冬の間は、寒さに弱い夏型のコーデックスも室内での管理。手にしているのは、むっちりした株姿が気に入っているアデニア・スピノーサ。
本書は、栽培方法のコラムを設けながら、様々なリアルな植物ライフの実例を掲載している。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『珍奇植物LIFE ビザールプランツと暮らすアイデア』
気難しい種も多い珍奇植物たち。珍奇植物名人たちの育て方を見たいと思っている人はたくさんいますが、現状栽培法に関しての情報は限られています。
本書は各分野の珍奇植物を育てている名人たちに取材し、どんな環境でどのようなコツをもって旨く育てているかを紹介し、解説していく実用書です。
また、用土、植木鉢などから、高配、育種にまで携わっている人たちの奮闘ぶりも紹介。本当に育てて行きたい人にとってのコツが満載、一歩踏み込んだ珍奇植物の世界をお楽しみください。
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