喫茶店「佛蘭弗」の玉子サンドイッチ。|Favorite things 第11話(後編)

第11話は、麻衣さん行きつけの喫茶店「佛蘭弗(フランドル)」の話。前編では店内の様子を紹介しました。後編では人気の玉子サンドが登場します。

撮影・文:村川麻衣

大阪・本町にある喫茶店「佛蘭弗(フランドル)」。土曜日の気配は特別。静かなオフィス街、平日より気が緩んだマスターとカウンターに座って他愛もない話。

 

虜になった玉子サンドイッチ

同じビルの上の階に入っている会社から注文があれば、マスターがそれを届けているあいだ、私は一人になる。目の前であっというまにつくられる玉子サンドイッチが美味しそうだったので、同じものを注文して以来、私もこのお店の玉子サンドイッチの虜になった。

注文を受けてからカットする食パン。

玉子を焼くのは一瞬のこと。

マヨネーズとケチャップが塗られた食パンにできたての玉子焼きと胡瓜を挟んだシンプルなサンドイッチ。

 

お手製の燻製機で焼くもの

土曜日には特別なことがもう一つ。毎週ではないけれど、燻製のスモーキーな匂いが店内にほんのりと漂ってきます。

オイル缶に穴を空け、木の棒を挿したマスターお手製の燻製機で、たくあんやチーズを燻製しているのです。

 

猫モチーフのいろいろ

店内にはあちこちに猫モチーフのものが散らばっています。

通い慣れた今でも「こんなところにいたんだ!」という発見があります。

通い始めの頃はお店の奥にある外のスペースに野良猫の黒い猫が時々遊びに来ていましたが、最近は見かけなくなってしまいました。

近所に自分の名前を覚えてくれている店があるのはうれしいこと。長崎の田舎から出てきた私にとって、この場所はいつも温かくてロマンチックな香りがする。

「佛蘭弗」のマスター。持っているのは野点の珈琲バージョンです。

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