更新日: 2019/11/26
前編ではフリーペーパーや壁紙を使ったラッピングアイデアを教えてくれた麻衣さん。後編はお手紙のラッピング方法についてです。
撮影・文:村川麻衣
インターネットが普及し、メールやLINEやSNSなどで簡単に連絡が取り合える時代になりました。そんな時代だからこそ、手紙は昔より特別なものになったように思います。
お気に入りの便箋やポストカードが手元になくても、封を開けるときにワクワクするようなラッピングをご紹介したいと思います。
真っ白な封筒にベロアのリボン、葉巻のラベル、ドライフラワーを添えました。送る相手のことを想像しながら、季節感も大切に。
ショッキングピングの紙をぐるっと巻いて、シルバーの紙を貼った中身は、友人のウェディングパーティーで撮った写真です。桜が満開の季節、偶然桜の花びらの紙が手元にあったので、開いたときに花びらがひらひら舞うように中に忍ばせました。
造花のお花をアンティークのビーズで留めて、封筒の上に花束を。誕生日や母の日などのお手紙にぴったりです。
東京・高円寺にある本屋さんタタさんへの贈りものに、サンタ・マリア・ノヴェッラのポプリとそれを乗せる古いトレイをセットにして。アクセントにしたのは、同ブランドの紙香。少し燃やして、表情をつけてみました。
こちらも同じくタタさんへの贈りもの。中に入っているのはpicasoの古いコースターです。シモジマで買った白い袋に、フランスで見つけた見開きの古い手紙を挟み、ベロアのリボンでぎゅっと閉じました。青い文字が素敵だったお手紙はまた飾ったりしてもらえるように、テープなどは一切使わずリボンで固定するだけに。
ラッピングに重宝するアイテムの一つに、布があります。裏と表で素材が違う布だと、包んだ時に遊びが効くので同じ雰囲気を保ちつつ、変化をつけやすいです。
無限の組み合わせで、どんな表情にもなるラッピング。贈りものをする機会が増える季節、少しでもお役に立てたらうれしいです。
村川麻衣
長崎県生まれ。紙ものなどを中心に扱うアンティークショップでの経験とお菓子やさんを運営する株式会社ネネンのクリエィティブディレクターとして広報・企画・ウェブディレクション・新ブランドの立ち上げ、ギャラリーのキュレーション等を手掛ける。2019年独立。現在は大阪を拠点に世界中を旅しながら、アンティークのバイイング、企画・ブランディング・コンサルティング・ディレクション・撮影などを行う。ROMANTIC LETTERSという屋号で“好き”をコレクション・販売している。
詩人「月森文(つきもりふみ)」としても活動中。
ホームページ:https://www.maimurakawa.com/
インスタグラム:@maii_mrkw
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