更新日: 2019/09/24
スタイリング・フォトグラファー村川麻衣さんの連載、第3話は、好きな場所のお話。前編の舞台はロンドンです。
撮影・文:村川麻衣
South Kensingtonは、イギリスで最初に訪れた街です。滞在先の一軒家があったから、という理由でしたが、高級住宅街と知ったのは他の街を歩けば一目瞭然でした。最初の街がここじゃなかったら、イギリスの印象もずいぶん違っていたように思います。
ヴィクトリア&アルバート・ミュージアムやナチュラル・ヒストリー・ミュージアムなど有名な美術館の最寄り駅でもありますが、賑やかな駅周辺より静かな住宅街を歩くのは私のこの街の楽しみ方です。
また訪れたいと思っているカフェが、ロンドンのBALHAMという街にあるMiLKです。ここをめがけて訪れたのか、今となっては記憶が曖昧ですが、「わざわざ来たかいがあった!」と満足してお店を後にした気持ちだけが今でもはっきりと残っています。
▲MiLK https://www.instagram.com/milkcoffeeldn/
ミルクコーヒーを頼んだら、オリジナルのボトルで出てきました。これにも胸きゅん。お土産に持ち帰りたいと伝えると、快く「いいよ」と言ってくれました。このボトルはキッチンのシンクのところで花瓶用に今も大切に使っています。
土曜日のマーケットで知られるBROADWAY MARKETにあるPavilion Cafe & Bakery。おしゃれな外観に思わず立ち止まり、写真を撮りました。
▲Pavilion Cafe & Bakery https://wearethepavilion.com/
近づくと、「We are hiring」の文字が目に止まりました。ささっと書かれただろうこの文字のバランス、抜け感がたまりません。センスのよさが隅々まで感じ取れるお店です。次回は近くにあるLONDON FIELDSという公園で、パンとコーヒーをテイクアウトして食べようと思っています。
それから、イギリスといえばパブ。ShoreditchにあるThe Commercial Tavernは、花柄の壁紙やランプシェードにときめきました。
▲The Commercial Tavern http://www.commercial-tavern.com/
かと思えば、鹿の角に天使の羽。お酒を楽しむのも忘れて、キョロキョロとしてしまうほど、内観に興味津々でした。明るい雰囲気で、ここなら女性一人ででも入れそう。
ロンドンには、まだまだ素敵な場所がいっぱい。私はロンドナーたちの日常が垣間見られるような場所が好きです。後編では、イギリス西部にあるブリストルのお気に入りのレストランやカフェなどをご紹介します。
村川麻衣
長崎県生まれ。紙ものなどを中心に扱うアンティークショップでの経験とお菓子やさんを運営する株式会社ネネンのクリエィティブディレクターとして広報・企画・ウェブディレクション・新ブランドの立ち上げ、ギャラリーのキュレーション等を手掛ける。2019年独立。現在は大阪を拠点に世界中を旅しながら、アンティークのバイイング、企画・ブランディング・コンサルティング・ディレクション・撮影などを行う。ROMANTIC LETTERSという屋号で“好き”をコレクション・販売している。
詩人「月森文(つきもりふみ)」としても活動中。
ホームページ:https://www.maimurakawa.com/
インスタグラム:@maii_mrkw