更新日: 2019/07/09
前編では、蒸し暑い日本の夏を乗り切れるおすすめの多肉植物とその管理方法のお話をしました。後編も引き続き夏に楽しめる多肉が登場。この季節にぴったりな寄せ植えのつくり方も紹介します。
撮影・文:TOKIIRO(近藤義展)
蒸し暑い日本の夏にも楽しめる多肉植物、セダム属やクラッスラ属の小葉の種類を使って自然のグラデーションを表現するアレンジをつくっていきます。
まずは準備です。小葉の多肉植物は保水能力が大葉のモノより少ないので水は多めに必要になります。水やりが多くなるので蒸れないように水がしっかり抜ける底穴が開いている器が良いです。他に底アミ、ピンセット、土入れ、用土です。
つづいてセダムを分けていきます。
今回は9種類のセダムと1種類のクラッスラを使います。今回使った小葉の多肉植物は、写真右下から順番に、(セダム属)ゴールデンカーペット、セダムメキシカン、森村万年草、パリダム、(2段目・右から)サクサグラレ、タイトゴメ、覆輪丸葉万年草、トリカラー、(一番上の段・左から)斑入りパリダム、(クラッスラ属)リトルミッシーです。
底アミを敷きます。
アミが隠れる程度土を入れます。鉢が深いときは上部から4センチぐらいのところまで土を入れます。
分けたセダムのトップを合わせ、お花のブーケをつくるように束ねていきます。
そのまま鉢に入れます。
盛り上がってしまったところを根のあたりをピンセットで持ち、奥に入れます。逆に沈んでしまったところは持ち上げます。
脇の隙間から土を流し込んでいきます。しっかり土を入れることが重要です。
土を入れてから、もう一度セダムを土の奥に送ります。
全体に土にしっかり入ったら完成です。
太陽がたくさん当たり、風通しが良い屋外で夜間はできるだけ湿度が下がり温度も下がるような工夫をして夏を楽しんでください。
TOKIIRO(トキイロ)
多肉植物に特化したアレンジを提案する近藤義展、近藤友美とのユニット。グリーンデザイン、ガーデンデザイン、ワークショップ開催など多岐にわたる活動の中から、空間(器)に生きるストーリー(アレンジ)を創作している。『ときめく多肉植物図鑑』(山と渓谷社)、『多肉植物生活のすすめ』(主婦と生活社)の著書のほか、監修本も多く、いずれも英語版、中国版、台湾版に翻訳され、グローバルに活躍の場を広げている。
ホームページ:http://www.tokiiro.com/
インスタグラム:@ateliertokiiro、@tokiiro_life、@pause_story_
Facebook:@AtelierTOKIIRO
ウェブショップ:www.tokiirowebshop.com