植物と人をつなぐもの 第6話(後編)|グリーンネックレスを使ったグリーンカーテンのつくり方。

前編では、多肉植物を育てるうえで大切な要素「光」についてお話しました。後編は「座学」でなくて「実践」です。夏に向けての涼しげなアレンジ、グリーンネックレスを使ったグリーンカーテンのつくり方を紹介します。

撮影・文:TOKIIRO(近藤義展)

グリーンネックレス(キク科・セネシオ属)を使ってグリーンカーテンをつくってみたいと思います。今回は、DIYで制作した奥行きが5センチほどのウッドボックスに季節によって入れ替えられるようにつくってみます。

 

グリーンネックレスは水を欲しがる

キク科のグリーンネックレスは、ベンケイソウ科やサボテン科の多肉植物に比べるとより水を欲します。さらに蒸れに弱いため、屋内ではほとんどうまくいきません。雨ざらしで風が多く通る場所が適所といえるでしょう。水やりの頻度も雨が降らないときなどは週に1回はたっぷり上げた方がよいですね。

それではつくっていきたいと思います。

まずは準備です。土はベンケイソウ科の多肉を植えるときよりもピートモスと腐葉土の割合を多くしておきます。季節によって入れ替えられるように直接ボックスに植えずプラスチックのポットに植え込みます。

 

等間隔で真ん丸の葉がついている苗を選ぶ

真ん丸な葉が特徴のグリーンネックレス、尖っているモノや葉の間隔が広いものは避けましょう。

まずは苗をほぐしてそれぞれの芽を分割してゆきます。

 

植え込みは垂れる手前でなくて、奥に植える

黒のプラポットをつぶしてボックスに入れるため、つぶした状態でトップが平らになるようにカットします。

網をひいて土をふんわりと入れます。

ピンセットを使って植え込んでゆきます。垂れる手前に植え込むのではなく奥に植え込み土の上を這わせた状態で前に垂らします。

 

土に茎が触れるように固定する

土の上を這わせたところにフラワーアレンジ用のワイヤー#22をU字に折り曲げカットしたものをまたぐように茎を土に触れさせるように固定します。

土に入らなかった根は切り落としておきましょう。

 

苗を植えたポットをボックスに入れる

完成したものをボックスに入る分、用意して入れ込んでゆきます。

ボックスにフックをつけ掛けたら完成です。

気分でルビーネックレスやピーチネックレスなど他のキク科の枝垂れる多肉植物を入れ替えて楽しむのもいいかもしれませんね。

 

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