更新日: 2018/11/02
美味しいものや素敵な空間へのアンテナがピーンと張っている晴代さん。今回は、晴代さんが愛してやまない憧れの聖地、静岡市の焼き菓子店「GATEAU MAMAN(ガトーママン)」さんのお話です。
撮影・文:中野晴代 撮影協力:GATEAU MAMAN
秋もすっかり深まり、朝晩は冷え込むようになりました。数ヶ月前まではあんなに暑かったのに、今ではお気に入りのニットに袖を通す毎日です。
さて、芸術の秋ということで、私の身近なクリエイターを紹介させていただきたいと思います。静岡市でGATEAU MAMAN(ガトーママン)という焼き菓子店を営む海野瑞穂(うんのみずほ)さん。本来なら肩書きはパティシエだと思うのですが、私の中では完全にクリエイターという位置づけです。
瑞穂さんは私と同い年で、なんと子どもが同級生!好きなことに全力で取り組む姿は、見ていて本当に憧れます。そんな瑞穂さんのこと、ガトーママンさんのこと、少しでも素敵さが伝われば嬉しいです。
ガトーママンさんを初めて知ったのは今から10年ほど前。
お知り合いのブログに、「お友達が焼き菓子屋をオープンしました」という記事があり、リンクをたどると、今まで見たこともないような美しい焼き菓子と洗練された空間、そして心踊るパッケージたち。その圧倒的なセンスに打ちのめされて場所を調べてみると、なんと我が家のすぐ近く!
初めて伺ったときの感動はいまだに忘れられません。こんな空間やお菓子をつくる人が、すぐ近くにいるなんて!しかも、販売している焼き菓子はどれもビックリするくらい美味しいのです。
オープン当初はゆっくりとお菓子を選ぶことができましたが、現在では、オープン前には2時間も前から行列ができる大人気のお店です。
▲数年前に購入した時の写真。パッケージが素敵で、つい写真を撮ってしまいます。
焼き菓子って、ケーキ屋さんの片隅に、贈答用としてひっそり販売しているイメージでした。そんなに興味もなくて、どちらかというと、家で手づくりしたクッキーの方がバターがたっぷり入って美味しいなーって思っていたほど。
そんなマイナスイメージをガラリと変えてくれたのが、ガトーママンさんの焼き菓子だったのです!こんなに大事に、大事に、食べる焼き菓子って他にないかもしれません。私にとっては、それくらい特別なお菓子です。
▲パッケージのイラストは瑞穂さん作。
ひとつひとつ丁寧に梱包されていて、色とりどりのリボンがかけてあり、キレイな貼り箱に詰められています。贈る人も贈られる人も、全ての人がハッピーになるお菓子。美味しいのはもちろんなのですが、お菓子自体の美しさやパッケージのキレイさ、足を運ぶことに幸せを感じられる、そんなところにまで気を遣っているお店って本当に数少ないと思うんです。
そんなガトーママンさんですが、今までの自宅ショップを閉めて、今年5月末に、新たに新店舗をオープンされました。オーナー瑞穂さんのセンスの良さとこだわりが感じられる、非日常的な空間と美しいお菓子たち。ただの菓子屋ではなく、五感で感じるエンターテインメントのお店。冒頭にも書きましたが、瑞穂さんは、パティシエというより、クリエイターと言ったほうがいいかもしれません。
▲キャビネットの中には、洗練されたモノが並んでいます。
後編では、どこを切り取っても絵になる、ガトーママンさんの洗練された空間についてご紹介します!
中野晴代
グラフィックデザイナーでフォトグラファー、住宅施工会社のマーケティング・ディレクターとマルチに活躍しながらも、家庭では二児の母。類いまれなおしゃれなセンスが高感度の女性たちの心をつかみ、インスタグラムでは6.7万人のフォロワーを持つ。
インスタグラム:@haruyonakano/
GATEAU MAMAN Bonbons sur la table (ガトーママン)
店主の海野瑞穂さんは20歳からフランス料理を学び、調理師免許を取得。静岡、東京のフランス料理の名店で修行を積み、2009年に自宅の一角にフランス菓子店をオープン。たちまち行列のできる人気店となるが、住宅地のため、一時休業。2018年に再オープンした新店舗はギャラリーのような空間で、日常の中の上質が楽しめる。
〒420-0871 静岡市葵区昭府2丁目24-5
ホームページ:https://www.gateaumaman.com/
インスタグラム:@mizuho_gateaumaman