BOOKS
暮らしの本
著者:日本文芸社編
読んだ人:庄司靖子(編集者)
数年前から街でよく見かけ、気になっていたビーズのブレスレット。テグスを使うビーズワークは経験があるけれど、コードと組み合わせるクラフトは未知の世界。どんなふうにつくれるのかな、と思っていたとき、「凝った作品も半日で完成!」というキャッチコピーに惹かれ、『大人のブレスレット・スタイル』という本を手に取ってみた。
この本には、コードにビーズを編みつけていくラダーワークという手法をはじめ、ノッティング、ステッチワークなど、たくさんのテクニックが詰まっている。素材やビーズのバリエーションも豊富。そうか、ブレスレットは丸いビーズだけでなく、天然石やスクエアビーズ、七宝ビーズなど、いろいろな形が使え、自由に組み合わせることができるんだ。そう知って目から鱗が落ちた。つくり方はというと、オールカラーで写真とイラストを併用し、親切でわかりやすい。
ハンドメイドのアクセサリーはお守りのような意味合いがあって、大好きだ。つくり手の思いが込められていて、完璧な形をしていなくても、いつも身に付けていたくなる。好きな色や形の石を選び、あれこれデザインを考えるだけでわくわくする。
これからブレスレットをつくってみようと思っている人に、担当編集者がアドバイスをくれた。
「自分が使うときのことを考えながらつくってみてください。もしもうまくいかない、失敗したかも、と思ったら、何度でも戻って、納得のいくようにつくってください。戻れるのがハンドメイドのいいところ。どんなに時間がかかっても、身につけたいと思えるものにしたほうが絶対いいですから!ブレスレットはアクセサリー。身に付けたときに素敵になるようにつくることが大切。手首につけたとき、ビーズ1個、結び目ひとつの長さの違いで美しさが変わるなら、そこは加減し、徹底的に自分サイズにこだわってくださいね」
ビーズやコードを通す、結ぶ、つなぐ。6つの技法を使って、いろんなテイストの作品を紹介。カラー図解で初心者でも簡単につくれる。
書籍名:大人のブレスレット・スタイル
著者:日本文芸社編
ページ数:96ページ
判型:B5変型判
発売日:2014年5月
定価:1,080円(税込)